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2005.11.27

トリトンカフェ・パブリッシング『peep paper VOL.2』(02)

 部署は違うものの半月ばかり毎日ふたりきりで残業をして、作業をしたことのある女の子が先日結婚したというので(水臭いことに事後報告だった)、以前に買った 5minutes sandglass を贈ることにした。プレゼントとして貰っても決して悪い気分がしないものだと思っている。週明けに届く予定らしく、彼女の反応を楽しみにしている。

 この砂時計を作った神戸にあるトリトンカフェというショップは本も出版している。peep paperという本で3巻既刊なのだが、どうやら出版元が倒産したらしく、それ以降は出ていない。そのなかのVOL.2が「時計」というテーマで特集を組み、その中で 5minutes sandglass に関しての記事もあるということで、取り寄せてみた。


peep paper〈VOL.2〉time

トリトンカフェ・パブリッシング (著)
単行本: 143 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: ギャップ出版 ; ISBN: 4901594540
VOL.2 巻 (2002/06)

5minutes sandglass この砂時計については8ページ、見開きで4枚が割かれていた。あの砂時計はこの本のテーマを「時間」にするということから作ることになったらしい。完全なオリジナルもので、日本では東京葛飾にすでに2社しかない(しかも兄弟がそれぞれを経営)砂時計製造工房のひとつに頼んで作ってもらっている。砂時計の製造はガラス管を加工して作るもので、完全な手作り。砂の量は実測で確認し、1分につき±1秒内で調整をしている。また「砂の直径1に対して、穴は6必要」なのだそうだ。

 この砂時計の画像をとなりの同僚に見せると「インテリアとしてはいいけども、使うとは思えない砂時計に6000円は出せない」と言っていた。なにをなにを。砂がさらさらと落ちていき、積るのを眺めているだけで心が落ち着くというものなんだけどね。これは経験した者しか判らないと思うけど。特にこの砂時計のような筒の長いものは砂の落ちる様がさらに優雅になる。

 本自体は非常にグラフィックで美しい。STUDIO VOICEやSwitch、Hot Wiredといった雑誌をこれまで買ったことがあるが、いずれも購入の契機はグラフィック的に優れていたからに他ならない。そして内容も充実していたので購入を続けていた。が、残念なことにpeep paperはコンテンツが今ひとつ、その割には価格が異様に高いという問題がある。中途半端なコンテンツはどうも頂けない。本文にまったくこだわらず、眺めているだけで本当に心地よい、写真集のようなデザインコンテンツのものでも良かったのではないかと思ったりもする。年一回の発行で、本当は雑誌を作りたかったんだろうなと思う。それでもなんなのはなんなんだよなぁ。何だかんだと云ってもデザインはコンテンツに勝つことは出来ない。

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