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2005.11.13

野長瀬正夫『詩集 小さなぼくの家』(76)

 物語詩集とでも言うべき詩集。ぼくは小学6年生。家族は定年間際のお父さんとしっかり者のお母さん。10歳以上年の離れたふたりのお姉さんはすでに嫁いで家にはいない。上のお姉さんには子供がもうすぐ産まれる。34の詩からそんな家庭の穏やかな様子が描かれる。


詩集 小さなぼくの家

野長瀬 正夫 (著)

141 p ; サイズ(cm): 18
出版社: 講談社 ; ISBN: 4061470051

 何年かに一度、思い出して読む本。贅沢な生活をしてはいないけども、家族の温かい結び付きが生きる糧になっているような家庭の話。清貧の極めとでもいう感じかもしれない。お互いがお互いを思いやる気持ちが快く、たまに涙が零れそうにもなる。

 今の時代の人が読むとどのように感じるのかなぁ。あたしらの年代だと何もない頃を過ごして、理解できる世界だと思うのだけど、もので充ち満ちた時代を生きてきた者にはどのように写るのか。やはり懐かしく感じるものだろうか。

 そして、素直であること。自分たちは心の中に純粋さを持っていることを自覚しないでもないが、それを表す術を失っていることが多い。そのことをこの作品によって振りかえさせられる。

 アマゾンではマーケットプレイスにて入手可能だが、版元ではおそらく絶版。いい作品に限って絶版が多い。今の出版界はどうかしている。

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