材質の問題/ノブレス・オブリージュ
ヤフオクで落札したモンブランのノブレス オブリージュが到着した。
いやぁ、正直言って参った。ペン軸がプラ製だとは思っていなかった。プラ製だからベタのグリーン。実に安っぽい。それに15gという本体の軽さ。個人的にペンは25g以上ないと軽すぎて使い勝手が悪く感じる。万年筆の販売サイトで調べておけば判ること。自分のお馬鹿さ加減にいまさらながら呆れ返る。
定価3万円の万年筆にプラスチックのボディーを使うようなご時世になったとは。まぁ、万年筆の価格はペン先分ともいい、14Kなら最低でもこのくらいは必要となるのか。外国産のF(細字)は国産のM(中字)というけども、ペン自体もフロー(インクの流れ)が良過ぎて、M以上に感じる。
というのを見ていると、ステンレスペンの旧ノブレスが非常に出来がよく見えてくる。重みも、書き心地の滑らかさも本当に申し分ないのだ。ペン先が金ではないけども、金を用いる根本的な理由はインクによる腐食を避けることであって、書き心地がよく感じさえすれば、ステンレスでもまったく差し支えない。
こういった素朴な道具というのは、電化製品のように機能が進歩して過去のものが使えないという訳でもないから、本当にいいものを手にしたいと思うなら、絶対にデッドストックを求めた方が価格的にお得なことも多いし、品質的にも間違いがないような気がする。今回は31000円(税別)を19800円(送料140円)で入手。定価の2/3で手にしたとしてもちょっとショックだった。
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コメント
デザインの優雅なペンですものね。
セルロイドならさぞかし美しいでしょうね。
「ノブレス・オブリージュ」って名前で安っぽかったらカナシイですね。
私の中古のペンは名もないメーカーのですが、
セルロイド製で時々油で磨いてやると半透明で深く光ります。
吸い付くような手触りも魅力です。
http://plaza.rakuten.co.jp/arinomi/diary/200510170000/
のオリーブ色のペンです。
ボディとペン先が一体化しているミュー、
弟が入学祝いにもらってました。なつかしかったです。
投稿: ありのみ | 2005.10.21 08:59
隣の同僚も現物をみて、これはショックだ、と申しておりました。
セルロイドというのはものを見たという憶えがないんです。あるとしたら、すでに亡くなった祖母方でセルロイド製と思われる筆箱を見たくらいでしょうか。それですらセルロイドである自信はないんですが。
ありのみさんのセルロイド万年筆は落ちつきのある風情で素敵ですね。調べてみるとセルロイド万年筆は加藤製作所が有名なようですが、廉価で味のあるものを作ってますね。一本くらいは手もとに置いておきたいと思いますね。
ミューは今見ても古くは感じない製品です。機構上どうしてもスチール製、そして使い捨てになってしまうのですが、進化した新製品を今一度見てみたいものです。
投稿: O-Maru | 2005.10.22 14:22
セルロイド、私は昭和30年代半ばの生まれですが、
筆箱、小学校一年のときはセルロイドだったと思います。
派手なピンクの大きなバラ斑、
結構安っぽいものでした。壊れやすいし。
昔は石けん箱なんかに使われた
ごくごく身近な日常品だったんですから、
貴石のような輝きを期待されるとガッカリかもしれません。
でも、プラスティックやラッカー仕上げとは
握り心地が違いますよ。
と思ってましたが、「加藤製作所」の万年筆すてきですね。
ターコイズやアイスブルーが完売でなければ、
既に申し込んでいたかもしれません。
ミイラ取りがミイラになったら笑ってやって下さい。
投稿: ありのみ | 2005.10.23 19:19
ありのみさんとは5歳くらいしか違わないのに、セルロイドに関する環境は随分と違っているようですね。プラスチックがいかに勢いよく普及したかということでしょうね。
加藤製作所のセルロイド万年筆、いい味出しているでしょ。価格も手ごろですし、もう一本どうです?と背中押し(笑)
投稿: O-Maru | 2005.10.24 00:45
軸の件ですがエボナイトではないでしょうか?
投稿: poina | 2009.12.15 11:57
こんにちは。
残念ながらエボナイトではなさそうです。
エボナイトならそのままの黒色にするんではないでしょうか。
投稿: O-Maru | 2009.12.17 00:23