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2005.10.08

水のある街

 これは隣町の風景なのだけど、平野部にまだ残っている田園地帯を走っていると、集落の中に突然現れる。(場所の詳細はここ)

 見た目、福岡の柳川のような風情なのだが、水路がこういう大きな堀割状態を保っているのは集落間だけのほんの200mあまりで、その両端はよくある2m幅程度のコンクリート水路に突如切り替わる。

 この場所は幹線道路から中に入ったところにあり、迷いこまない限り目にすることはない。25年ばかり前に自転車でたまたま通りかかって発見し、何とも言えなさを感じたのだった。今は自治体が意識的に整備しているようで、水路の石積みや道路の舗装等を見栄えの良いものにするとかされており、10年ぶりかに立ち寄ってみてびっくりした。以前は普通のコンクリート護岸、そして、道路もありきたりのアスファルト舗装だった。柳並木については以前からあり、農業集落の静かな佇まいの中、さらに落着きのある雰囲気を醸し出していた。

 この時も農作業を終えたばかりのような人が水路のところまで下りていき、水路の水で農作物を洗っていた。田園地帯といっても地方の小都市の郊外というようなところであり、食い物をそんなところで洗ってもいいんかいなという心配が傍目ながらあった。とはいえ、水の側の生活ということで非常にうらやましい。おそらくそうやってこの水路とともに何十年も過ごしてきたんだろうと思う。

 平野の中程、海に出るまでに数キロあるところで部分的にこういう水路を掘った理由は判らない。しかし、何らかの必然性があって作られ、それが今も当たり前のように生きているというのがいい。大きな統一規格的な開発ではなく、こういう人間の等身大的な開発を見ると、とても愛おしく感じる。

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