Pilot Long Murex(パイロット ミューレックス)
以前の記事で愛用していた万年筆を紛失してしまった話を書いたけども、その万年筆 パイロット・ミューレックス は絶品になっており、店頭での入手が不可能になってすでに久しかった。
オークションで検索をしてみるとデッドストック(未販売の死蔵品)が少なからず出品されていると判り、昨日、ついに落札してしまった。ミューレックスの発売は1977年(65年生まれのあたしが小学6年生当時に買ってもらった)で、定価5000円だったが、落札額は8000円。28年前の物価や入手が困難であることを考えるとかなり安く手に入ることになると思う。海外のサイトだが、ここでは$200.00(現レートでは22,600円程)以上で取引されているようだ。
どのような万年筆なのかというと、次のようなもの。
通常、万年筆というとペン軸とペン先が別々になっているものだが、この万年筆のシリーズ(MYUシリーズは)ペン軸とペン先が一体になっている。(MYUシリーズに関してはThe Legendary Pilot Murexが詳しいので是非見てください。)非常に個性的なスタイルを持っていて、少なからず魅力があるのだが、その一方で、ペン先はたいてい金とかで作られているものだが、この万年筆に関していうと軸と同じステンレスとなっていて、万年筆としての質としてはどうなのかなという疑問があった。また、ペン先がダメになった場合の修理は可能かどうか。この前に使っていた雑誌の懸賞であたった万年筆は筆圧が高過ぎたためか、ペン先にひびが入ったあげく、割れてしまった。モンブランはペンを机から床に落してしまい、ペン先がそっくり返ってしまった(これは強引に手でそりを直したのだけど。書き味は当然落ちました)。まぁ、そういう心配があったわけだが、いずれの事態にも陥る前に8年間であたしのもとから去っていった。
ペン先が金でなくステンレスで非常に堅く、個人的には書き易かったように思う。撓[しな]りの大きなペンは使いにくくて仕方ない。何ヵ月かに一回、ペンをバラして洗うのも楽しみだった。紛失した後、間もなく同じものを買い直そうと店頭品を見ていたが、発売当初とまったく同じ外観を保ちながら素材を変更したのか、妙に軽くなってしまっており、その違和感で購入を取り止めたこともあった。今回の落札品はどうなのだろう。非常に気になる。
メーカーにもストックがないらしく、さらに金型も処分済とのこと。金型からおこすと当時の10倍くらいの価格、つまり5万円くらいになるということで、復刻はまずあり得ないという。
The Legendary Pilot Murexの最後の方に "The MYU/Murex Extended Family" というコンテンツがある。この写真の右のものも購入した憶えがある。随分小振りの、手帳に添えて使うような万年筆である。定価が1000円前後だったと思うが、小さ過ぎて使いにくいのとペン先が堅過ぎたので、暫くは持ち歩いていたがほとんど使わずじまいに終った。
週末は金融機関も営業しておらず、週明けてからの支払い、そして現物を手にするのは来週のなかば以降になるのだが、20年ぶりの再会は果たしてどのようなものになるのか楽しみである。
ミューについてはこちらのサイトもご覧ください。
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