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2005年10月の48件の記事

2005.10.31

家永三郎 ほか『ヒロシマ ナガサキ 原爆写真・絵画集成 全6巻』(93)

 3ヶ月程前、ヤフオクで落札した書籍。『ヒロシマ ナガサキ 原爆写真・絵画集成 全6巻』(93) 定価は58000円(税抜)であり、普通に買える価格ではない。入手額は開始価格の20500円(+送料1000円)だった。


ヒロシマ ナガサキ 原爆写真・絵画集成

家永三郎・小田切秀雄・黒古一夫編集

1288 p ; A4判 ; 全6巻
出版社: 日本図書センター ; ISBN: 4820571338
(1993/03)

第1巻 被爆の実相

被爆直後の惨状にカメラを向けた写真家たちの映像で構成する。

序 映像記録の意味するもの●家永三郎
アサヒグラフ 1952年8月6日号
広島 戦争と都市
被爆直後 惨禍の映像
記録写真 原爆の長崎●山端庸介
解説 「原点」から黒古一夫

第2巻 惨禍の傷跡

原爆の爪痕は、生き残った人々をさいなみつづける。
その実態にレンズの焦点をあてつづけたカメラマンたちの映像。

写真記録 ヒロシマ25年●佐々木雄一郎
ヒロシマは生きていた●佐々木雄一郎
原爆と人間の記録●福島菊次郎
写真集 長崎の証言●日本リアリズム写真集団長崎支部
いまだ癒えず 現在を語る被爆者たち●日本リアリズム写真集団長崎支部
写真記録 被爆者●森下一徹
解説 「記録」しつづけることの意味●黒古一夫

第3巻 写真集 継続する悲劇

土門拳は二度原爆に取り組んだ。13年後、23年後のヒロシマに。

ヒロシマ●土門拳
憎悪と失意の日日 ヒロシマはつづいている●土門拳
原爆棄民 韓国・朝鮮人被爆者の証言●伊籐孝司
解説 生きている<ヒバクシャ>●黒古一夫

第4巻 絶後の意志

1980年代に入り、反核運動が大きくなる中、原爆を撮った写真家たちの仕事が再確認された。

広島壊滅のとき 被爆カメラマン写真集●広島原爆被災撮影者の会
母と子で見る 原爆を撮った男たち●「反核・写真運動」
米軍返還資料
米軍撮影写真
もの言わぬ証言者たち 原爆遺品●土田ヒロミ
原爆から半世紀 未来への灯として
解説 <風化>に抗して●黒古一夫

第5巻 絵画集 ヒロシマ

『原爆の図』丸木位里・丸木俊、『広島生変図』平山郁夫「被爆市民が描いた原爆の絵」46点、他

原爆の図●丸木位里 丸木俊
きり絵画文集 原爆ヒロシマ●寺尾知文
閃光の軌跡●山下む蘇朴
〝ヒロシマ〟シリーズ●増田勉
被爆市民が描く原爆の絵
人間の再生を希求して 原爆に挑む画家たち
解説 心に刻印された<地獄>●黒古一夫

第6巻 絵画集 ナガサキ

『原爆の図 ながさき』丸木位里・丸木俊
『平和版画集原爆の長崎』上野誠、他

原爆の図●丸木位里 丸木俊
被爆市民が描く原爆の絵
原爆絵巻 崎陽のあらし●深水経孝
原子野スケッチ●山田栄二
平和版画集 原爆の長崎●上野誠
人間の再生を希求して 原爆に挑む画家たち
解説 「証言」と<祈り>、そして<怒り>●黒古一夫

 集成といっても、数限りなくある資料のうちの何十分の1にもならないだろうと思う。まぁ、著名どころを押さえておくのには申し分ないという程度。入手の目的は土門拳の写真を見るためだった。土門といえば寺院や子供の写真で有名だが、ヒロシマを題材にしたものも、よく耳にしていた。ほとんど見る機会がなかったため、思い切って入札した。

 57年に撮られた『ヒロシマ』は痛々しい映像が続く。主に病院にて治療中の被爆者の姿がメインになるのだが、皮膚移植手術の様子や皮膚癌患者の様子が生々しい。また、施設で生活する子供たちも多く被写体となっている。『ヒロシマはつづいている』はさらに10年後のヒロシマの様子を撮ったもの。

 土門は対象にそのまま切込んでいくタイプだ。映像は粗削りで粗野にも思えるが、非常にダイナミックである。ユージンが洗練された象徴的な映像を求めていたのに対して、土門は目の前に存在しているものを生々しくリアルに見せるということを目指しているように思える。どちらが正しいかというのではない。どちらも我々の心を打つものを持っている。


 このシリーズでは多くの写真を扱っており、『写真の扱い、写真説明については、原典を尊重しながらも、本集成独自の構成・整理・トリミング・レイアウトによった。』という断りが入っているが、中に写真のごく一部を拡大して、一枚の写真のように見せるといった無茶なトリミングをしているものがあった。集成ということもあり、全部を掲載できないことから、編集を変えるということはやむを得ないことであると思うが、写真自体のトリミングを第三者が行うのはいかがなものかと思った。写真のイメージが全く違ってくるのである。

 そういう部分がありながら、様々な資料を集め、この出来事を再認識しようとする試みは、間違いなく重要である。

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2005.10.30

鬼海『PERSONA』の普及版でる/『ぺるそな』

 サイトをサーフしていて知ったのだが、鬼海弘雄の写真集『PERSONA』(03)の普及版が今月、草思社から出ていたらしい。タイトルは『ぺるそな』『PERSONA』に49点を追加した206点の写真と4本のエッセイという構成。さっそく注文をした。


ぺるそな

鬼海 弘雄 (著)

単行本: 236 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: 草思社 ; ISBN: 4794214502
普及版 (2005/10)

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ナン(インドパン)

 先日、辛めのカレーを食ったのだけど、そのおかげでナンでカレーが食いたくなった。

 隣町にスパイス王国というカレー店があって、下の子が生まれる前、5、6年前まではよく行っていた。まだ、お店が残っているんだろうか、と思いつつ行ってみると、しっかり営業をしていた。しかし、夜の8時半くらいに行ったのだが、来客は一組のみ。非常に淋しい状態だ。

 店員はふたりだけ。ふたりともインド人と思われる外国人で、会話は外国語でやっている。注文を取りに来た店員はメニューを指さしながら話さないと、言うことを判ってくれない。ほとんど日本語ができないようだ。だから、とにかく対応もぶっ切ら棒である。

 しかし、出されたカレーのナンはなんとも言えずおいしいのだ。油を引っ掛けて焼くのか知らないけど、ちょっと油がぎとついていたりするけど、モチモチパサパサした感触は何ともいえない。カミさんは4歳の子供と分けて食うために野菜カレーの甘口を注文したのだけど、その緑色の具合を見て「青汁は嫌だ」と子供が拒絶反応を示してしまった。まったく何も食わなかったのかというと、ナンは随分と気に入ったらしく、ナンばかりを頬張っていた。ナンだけをもう一枚追加注文。30cmくらいの大きさがあって250円は、食物屋としてはかなり良心的な価格だと思う。

 家に帰ってから、検索してみるとしっかりサイトが存在していた。行きつけの店が本店のようで、どうやらチェーン店も10ばかりつくってあるらしい。なんだかよく判らないが、大阪の店舗はまったく雰囲気が異なる。本店が寂れていても、経営はできるんだなと感心した。

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2005.10.29

活動について

 いわゆる「活動」というのは非常に苦手である。だから、労働者の権利でもある労働組合にも参加していない。

 学生時代、映画好きが高じて学外で自主上映会を催していた。自分が代表をつとめていたものもあったが、それ以前は、すでに上映活動を行っていた団体に参加していた。大抵が本当に映画好きでやっていたのだけど、中には市民活動もやっていて、文化活動の一環として参加しているような趣の人もいた。上映会では市民活動のチラシも配るというのは当たり前のようになっていて、なんだかいやだった。

 活動をしている人たちは実に広い範囲に関っている。凄いなと思う半面、どこまで本気なのだろうかとも思う。あれもこれもって、実際に責任をもってやれるもんだろうか。そういった活動というのは個人ではなく、集団である。そんなに簡単に意志の統一ができるのだろうか。使命感によって行動しているのだろうけど、手弁当の無報酬で継続は可能なのか。

 個人が個人のこととして個人で活動をしているのなら認めるが、組織化された活動はなんとはなく生理的に嫌悪感を感じる。

 あたしの作っていた上映団体は映画館に寄生したようなもので、ノーリスク・ノーリターンの本当に趣味の活動だった。成績が悪ければ、活動中止。まぁ、自分がみたい映画がビデオでなくって、立派なスクリーンで見られるというだけだから、特に文句はない。団体の成績うんぬんというより、そのうち映画館の経営が悪くなって本体がなくなってしまったのだけど。

 手弁当のボランティアを何か特別な事をしていると思うのなら、止めた方がいいと思う。精神的によくないと思うし、そういった団体の多くはそんなに価値のあるものをもたらしていないような気がする。やるのなら、有償にする等、恒常的な収入のある形式にして負担を軽減し、継続可能な形にすべきである。

 『写真集 水俣』の撮影中、ユージンは五井事件(72/1/7)というものに巻き込まれる。チッソ五井工場での被害者の交渉を取材中、チッソ社員に襲われ、片眼を失明するという負傷を受ける。しかし、「私は告訴しないことにした。原告とジャーナリストをまっとうすることは無理だから。」 6年後、この怪我がもとで脳溢血で倒れ、彼は亡くなる。

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2005.10.28

W.ユージン・スミス『ユージン・スミス写真集―1934-1975』(99)

 ユージン・スミスの他の写真も見たくなったので、『ユージン・スミス写真集―1934-1975』を購入する。発行からまだ6年ほどなのにすでに絶版。古書店からの入手。この写真集は翻訳版で、英語で書かれた原書については容易く入手できるようだ。ただし、価格が随分高く設定されている。


ユージン・スミス写真集―1934-1975

ユージン・スミス, ジル・モーラ, ジョン・T.ヒル, 原信田 実

大型本: 352 p ; サイズ(cm): 32
出版社: 岩波書店 ; ISBN: 4000082108
(1999/12)



W. Eugene Smith: Photographs 1934-1975

Gabriel Beauret(著), John T. Hill(著), Serge Tisseron(著)
Alan Trachtenberg(著), Gilles Mora(編集), W. Eugene Smith(写真)

言語:英語 ; ハードカバー: 352 p
出版社: Harry N Abrams ; ISBN: 0810941910 ; (1998/10)

 ユージンの写真はドキュメンタリにしては、実にフォトジェニックであると思っていたが、それは然るべきことだったようだ。

 ユージンは暗室での作業に膨大な時間をかけたようだ。つまり、撮られたフィルムをプリントする際、イメージにあうように限りなく時間をかけて処理をしていたのだ。下手をするとやらせとも言われてしまうような、2枚のフィルムをかけあわせた合成処理も行っていた。

 彼は次のようなことを言っている。(『写真集 水俣』「英語版序文」から)

これは客観的な本ではない。ジャーナリズムのしきたりからまず取りのぞきたいのは言葉は「客観的」という言葉だ。そうすれば、出版の「自由」は真実に大きく近づくことになるだろ。そしてだぶん「自由」は取りのぞくべき二番目の言葉だ。このふたつの歪曲から解き放たれたジャーナリストと写真家がほんものの責任に取りかかることができる。(中略)

(中略)「ジャーナリズムにおける私の責任はふたつあるというのが私の信念だ。第一の責任は私の写す人たちにたいするもの。第二の責任は読者にたいするもの。このふたつの責任を果たせば自動的に雑誌への責任を果たすことになると私は信じている。」(後略)

(同・裏表紙より)

 写真はせいぜい小さな声に過ぎないが、 ときたま――ほんのときたま―― 一枚の写真、 あるいは、一組の写真がわれわれの意識を呼び覚ますことができる。 写真を見る人間によるところが大きいが、ときには写真が、思考への触媒となるのに充分な感情を呼び起こすことができる。われわれのうちにあるもの――たぶんすくなからぬもの――は影響を受け、 道理に心をかたむけ、誤りを正す方法 を見つけるだろう。そして、ひとつの病の治癒の探究に必要な献身へと奮いたつことさえあるだろう。そうでないものの、たぶん、われわれ自身の生活からは遠い存在である人びとをずっとよく理解し、共感するだろう。写真は小さな声だ。 わたしの生活の重要な声である。それが唯一というわけではないが。私は写真を信じている。もし充分に熟成されていれば、写真はときには物をいう。それが私 ――そしてアイリーン――が水俣で写真をとる理由である。

 以前から写真は作られるものだと思っていた。人間を介して撮られた段階で、一見、ありのままを写しているように思われるものにも、なんらかの意図が生じてくる。真の客観というものはそもそも存在しない。客観と正義、このふたつは限りなく嘘に近い。

 写真も絵画とおなじだと思うと、写真をいじくるのにも抵抗はないだろう。いずれもイメージを具現化するのが可能な媒体なのだ。実際に見えたものをデフォルメするのは絵画にとっては当然の行為である。ジャーナリストとはいえど、ユージンは限りなく芸術家でもあった。

 『カントリー・ドクター』の一部がここで紹介されているので、是非見て欲しい。『ユージン・スミス写真集―1934-1975』でも、フォトエッセイのスタイルをとったものが、写真だけ、一部紹介されている。『写真集 水俣』にしても、有名な写真をいくらか掲載しても、本文がないと、その価値は半分以下もない。この写真集を見て、かえって欲求不満になってしまった。

 ちなみに購入価格は定価8400円(税込)を4900円(+送料600円)で。読者はがき、補充注文カード付きの美本。この書籍はクロス装丁で豪華なつくりである。さらにケースがあれば申し分ないのだけど。

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2005.10.27

辛さ

 本日も残業で皆と一緒に出前をとる。普段は残業前に食事をとるというようなことをしないのだが、帰宅しても何もない可能性があるので、周りに同行している。

 今日のメニューはカレー。CoCo壱番屋というところで頼んだんだが、辛さを選べるらしく、さすがにいきなり10倍というのは危険なので、ビーフカレーの6倍を注文する。

 6倍だと、「辛い」にちょっと色がついた程度だった。まったく大したことがない。想像通りでがっかりする。辛いものが好きという隣のお兄さんは3倍の辛さで、特に辛いとは言っていなかったが、出てくる汗を拭き拭き食べていた。

 辛いものには慣れてしまう。さすがにタバスコをそのまま飲むということはしないが、だばだばタバスコものは平気で食う。一回の食事で小瓶の半分くらいを使うこともある。

 辛いのは平気で心地よいのだが、あとが怖い。下痢はするし、出す時にヒリヒリと穴が痛む。消化器にも悪影響を及ぼしているのだろうなとも思う。しかし、それでも辛子はやめられない。辛子は間違いなく魔力を持っている。

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SIX FEET UNDERのテーマ曲(BlogPet)

きょうは、フタキンSkywalkerが俳句を詠んでみようと思うの

 「クレジット 入れられたので ドラマなり」


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2005.10.26

久々の残業

 新年度予算の計上をしないといけない時期になり、4ヶ月ぶりの残業。就職して、こんなに残業のなかったのは初めて。

 係員が揃っての残業は実に久しぶりで、誰かが調子に乗って出前を頼もうと言いはじめる。さらに調子に乗った係長が、今日は自分が奢ろうと言う。どうも昨日、3万ほどパチンコで勝ったらしい。パチンコの勝ちは実際には勝ちのうちに入らない(大抵はプラマイゼロにならず、マイナスだ)ので、大盤振る舞いをしない方がいいものを思っていると、さらに係員が調子に乗って、寿司なんかいいですねぇ、なんていうと、それに決まってしまった。

 一人前1000円程度の寿司と500円の茶碗蒸しが5人前。まわりの係の羨望をあびながら5人が食う。

 とにもかくにも残業でこんな夕食を食ったのは初めてだった。

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2005.10.25

W.ユージン・スミス, アイリーン・M. スミス『写真集 水俣 MINAMATA』(82)

 ここ2ヶ月ばかり探していて、途中、ヤフオクの落札に破れたこともあったりしたものの、ようやく古書店で発見して購入できた。W.ユージン・スミス, アイリーン・M. スミス夫妻による『写真集 水俣 MINAMATA』だ。


写真集 水俣

W.ユージン スミス, アイリーン・M. スミス, 中尾 ハジメ(訳)
大型本: 192 p ; サイズ(cm): 30
出版社: 三一書房 ; ISBN: 4380912450
新装版 (1991/12)

 この写真集の中には特に有名な一枚の写真がある。母親が水俣病の胎児性患者の娘を抱いて湯船に浸かっている写真だ。痩せこけた体を反らして天を仰ぐ娘を母親が優しく見つめている。この痛々しくも穏やかな様子のカットは水俣病被害の象徴にもなった。

 71年に撮影された当時、母親に抱きかかえられていた智子は15歳だったが、その6年後、21歳で死亡する。その後も公害問題に関して事あるごとにその写真は用いられ続ける。家族には「もうここらで、智子を休ませてあげられないか」という意向が高まり、98年6月に写真を管理するアイリーン(スミスは78年に死亡)は智子の家族に会い、10月30日付けで写真を家族のもとに返すことに承諾した。それ以来、あの写真は公開が禁じられることとなっている。

 ユージン・スミスを初めて意識したのは、雑誌Switchの87年8月号で、だった。すでに知っていたロバート・キャパとともに[レンズの交錯]と題されて特集されていた。キャパは戦場で死んだように典型的な戦場カメラマンだった。スミスも同様戦場カメラマンを体験し、沖縄戦の同行で負傷をするが、戦場よりより人間と密着し、人間そのものを撮ることに優れていた。写真を撮るだけでなく、文章も付け加えるフォト・エッセイというスタイルを好み、48年に『ライフ』に掲載された『カントリー・ドクター』が紹介されているが、写真・文章とが相乗効果を生み、非常に奥深いものとなっていた。この特集で先の「母子像」が紹介されており、忘れがたいものになっていたのだ。

 忘れることのできなくなるのには十分な写真だったものの、A4ページの1/3程度の大きさであり、鑑賞するというのには不十分な大きさだった。先のこの写真の封印の記事をたまたまインターネットで読み知り、早いうちに写真集そのものを入手しておく必要があると思った。

 取り寄せたものは著者のひとりであるアイリーンの贈呈サイン(3/22/82の日付)のあるもので、定価4800円が5250円(+送料450円)だった。日焼けがあるものの、本文は折れのない綺麗なものだった。

 普段なら、あたしが買ったものにはまったく興味を示さないカミさんが、勝手に持っていって読んでいるという代物。確かにフォト・エッセイの極みといわれる作品で、水俣問題を3年間にわたって取材した様にはぐいぐいと惹かれるものがあった。その内容、そして、さらなるそのほかのことについては、後ほどふたたび。

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2005.10.24

世界遺産 原爆ドーム 1/250モデル

 同僚が広島に行くというので、「世界遺産 原爆ドーム」を広島平和記念資料館で買ってきてもらった。

 原爆ドーム、旧広島県産業奨励館の被爆後の姿を1:250のスケールで再現するプラモデル。96年、世界遺産に登録されたこともあり、作製されたものだと思う。パッケージには、

 World Heritage
 Hiroshima Peace Memorial, Genbaku Dome
 A-bomb Dome

と記されている。World Heritage は"世界遺産"で、Hiroshima Peace Memorial, Genbaku Domeは ユネスコでの登録名称 Hiroshima Peace Memorial (Genbaku Dome) "広島平和記念(原爆ドーム)"であり、(the) A-bomb Dome が原爆ドームの直訳になっているが、一般的な英語による表記のようだ。A-bombはもちろん"Atomic bomb"のこと。

 このプラモデルについてはヤフオクでよく見かけ、3000円から5000円くらいの開始値で出品されており、常々出所を知りたいと思っていたのだが、調べてみると簡単に判ってしまった。定価1800円の品で、店頭販売しているのは広島市の広島平和記念資料館(原爆資料館)の東館3階のミュージアムショップだけのようだ。昨年、資料館に行ったばかりなのだが、情報収集出来ていなくて、買いそびれていた。通販ではプラモデルの制作元である産興株式会社のサイトで購入可能らしい。

 プラモデルの内容に関しては、この組立説明書を見てもらえば(クリックで拡大)、どのようなものか判ると思う。建物本体は茶色、ベース(土台)は黒色のプラスチックで作られており、見栄えを考えるのなら、着色する必要がある。プラモデルファンのものらしきサイトでは"濃い作り"になっていると概ね好評だが、一般人のあたしからすると大雑把かなという気もしないではない。まぁ、プラモデルはすでに30年近く作っていないので、そもそも評価ができる立場にはないのだが。ちなみに接着剤が同梱されておらず、別途、購入が必要で、購入後すぐに作ることはできない。また、着色しないと見れたものではない、ということもあって、実際の組み立てに関しては躊躇しているところだ。

 それにしても、これを作って部屋に飾っておくことが出来るかどうか、とも思う。あまりにも重いモニュメントである。

 広島県産業奨励館はもともとから広島の中心地のシンボルであるような建物らしかったが、被爆、しかも、爆心地に近いところで被爆し、その特異な姿を残すことによって、原爆という忌まわしい人間の歴史のひとつを後世に示すことになった。その佇まいは、はじめからそういった宿命をもってつくられたようにしか思えない。その痛みの中に美しさを保つ姿は何とも表現しかねる。この建造物は奇蹟のようなものだと思う。

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2005.10.23

秋も終りですねぇ...

 昨日はお昼から妙に冷え込んでて、薄手の部屋着だと随分と寒く感じた。風も強く、冷たい。これから段々と寒くなって来るのだろう。あたしにとって、秋が終るのは文化の日のあたりという感覚がある。

 仕事の帰りももう暗くなる時間になってしまった。職場を出る時、暗くなっているといかにも仕事を終えたという感じがあって嫌いではないのだけど、閉塞感があるもの確かだ。

 夜半、腹が減ったのでどこかで飯を食おうと車を走らせていると、コートにマフラーという服装{いでたち}で自転車に乗っている女性がいた。ちょっと気が早いのではないかと思うのだけど、確かに朝は上着なしでバイク通勤するのは難しくなってきている。

 夏は暑いからといって服をすべて脱いだところでことこん涼しくなる訳ではないが、秋冬の寒さは着込めばやり過ごすことができる。夏よりかは楽なシーズンになる。

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2005.10.22

美しい道具

 ここ最近のちょっとした夢。

 こんな風なシェイビングセットを使って、毎朝、髭を剃ること。

 ホーン製の柄がなんとも言えず美しい。

 全く買えない値段ではないが、そうそう簡単に買おうと思える金額でもない。
(楽天ではこちらで取扱中)

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直筆公開!/ソースネクスト『まるで手書き』

 ウィルス定義の年度更新を除いて、PCのソフトを購入したのは1年以上ぶりではないかと思う。PCは毎日18時間近く使っているけども、新しいハードやら、ソフトには興味なくなってしまった。PCにまともに触りはじめて10年。新しいものが出ても驚くことはなくなったし、さらに、何事もなく無事に使えることが一番有り難く思うようになってしまった。

 そこで遊んでみてもいいかなと思えるソフトが出た。巷では通称、糞ースネクストと呼ばれているソースネクストから発売の『まるで手書き』というフォント作成ソフト。ベースは『おれん字2』なのだが、フォント生成のベースとなるフォントの搭載数を減らし、2000円弱のソフトとしてリリースしたようだ。

 手書き文字をベースにしてフォントを作るというサービスは以前からあったが、一回ぽっきりの発注で数万という金額で、興味があるもののなかなか手を出すことができなかった。性能的な面はいざ知らず、この低価格で手書き文字をベースにオリジナルフォントを作ってくれるというのだから、試してみない方はない。


まるで手書き

・ソースネクスト
・トメニューに従っていくだけで自分のフォントができるソフト

 基本は200字の指定された原稿を手書きし、スキャナで読み取り、既存の楷書フォントを手書き文字に見られる癖に基づいて変形させて、新しいフォントを作るというもの。実際に書いたものをそのままフォントにすることも可能。

 ここにあげた画像の右はあたしの手書きの原稿、そして、左が癖を一般化してフォント化したもの。画像をクリックすると、手書き原稿の全てと、作成されたフォントによる同文が見られるようにしている。手書き原稿はそのままのスキャン画像で、それと近い感じになるように新フォントを用いてMS Word で文書作成、レイアウトしてみた。本当は悪筆を公開したくないのだが、「二筋縄。」は、何でもなくてはならない、というのを信条にしているので、潔く公開する。後半は慣れぬ手書きがいい加減イヤになってしまい、走り書きになった感がある。ちなみに筆記に使用したのは件の<ミニ檸檬>である。

 見た感じは似ているかもしれないが、各つくりがどうなっているというのではなく、文字のバランスをメインにしているので、あたしのようなやや丸っこい文字でも、その丸っこさはほとんど反映されない。フォント作成に高価な費用がかかったものに関しては、はらいや偏のつくり等にも留意していたはずで、さらに細かな調整が行われていると思われる。

 この作ったフォント、実際に使うかどうか。たぶん、いや絶対に使わないだろう。初めて完成するまでのウキウキの1時間強を2000円で買ったようなもの。これは高いか安いか。まぁ、そんなに高くないのではないかと思っている。

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2005.10.21

餅の食べ方

 餅という食い物は素晴らしい。そのものをメインにして食ってもいいし、何か他の料理に材料として加えてもいい。保存食という特異な面を持ちながら、食材としてもいくらでも化ける。非常に優れた日本の食文化の産物のひとつだと思う。ただし、凶器にもなるところがあったりし、これだけは残念で仕方ない。

 うちの子供はふたりとも餅好きなのだが、下の4歳の子は特に最近お気に入りのようで、仕事から帰ってくると食っていたりする。しかも何もつけずに餅だけで食っている。さすがにこれにはびっくりする。食い物が何もない夜とか、パスタをバター(もしくはマーガリン)とタバスコだけでどんぶりいっぱい食ってしまうあたしでも、素の餅はちょっと辛い。

 餅そのものをメインにしての食べ方としては、砂糖醤油、砂糖、きな粉(砂糖を加えている)をつけて食べるというのが普通なのだけど、これもいい加減飽きてきた。ということで、新しい試みをしてみた。

 マヨネーズとタバスコをつけて食べるというやり方。マヨネーズはご飯に乗せて食べる人もいる(あたしは試みたことはないし、今後もおそらくしないと思う)という程、万能の近い調味料。タバスコもあたしのお気に入りの調味料だ。食パンのトッピングになるようなものが全くない場合、タバスコだけをかけて食べるということもあるくらいだ。

 さらにマヨネーズとタバスコを入れる。かき混ぜず、もり上がったマヨネーズの下にタバスコがあるという状態。それをざくっとすくうようにして焼いた餅につけて食べる。

 結果はそんなに抵抗のない味。餅自体がさっぱりしているのでマヨネーズの脂っこさがそんなにきつく感じない。どちらかと言えばまろやか過ぎる餅とマヨネーズの取り合わせに、タバスコもアクセントになって申し分ない。まぁ、癖になりそうという程ではないが、あたしの中で新しい餅の食し方のひとつを確立したという感じだ。

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2005.10.20

万年筆の利便性(BlogPet)

きょうは、ここまで散乱しないです。
しかもここへ紙とか散乱する?
しかしきょうフタキンSkywalkerは、O-Maruが苦労したかったみたい。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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万年筆の利便性

 このところ万年筆を数本買ってしまったので、職場でもボールペンを使わず、極力万年筆を使うようにしている。

 万年筆を使って本当に便利だと思ったことがある。あたしの職場の机の上はパソコンやら書類でいっぱい。ボールペンなら押しつけて書かないといけないから、それなりのスペース、しかも平べったい状態で確保する必要がある。しかし、たいした筆圧がなくても筆記できる万年筆だと、紙の下の状態を気にせずに書きものができるのだ。この便利さには驚いた。15年あまりの苦労は一体なんだったんだ。

 職場の席が散乱されている方は、一度、万年筆をお試しあれ。

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2005.10.19

ジョン・ランディス『ブルース・ブラザース The Blues Brothers』(80)

 この奇蹟のような映画の存在をすっかり忘れてしまっていたのだが、昨日の夜、久々にDVDを引っ張り出してきて見直している。やっぱり凄いとしか言いようがない。


ブルース・ブラザース
25周年アニバーサリースペシャル・エディション

監督 ジョン・ランディス
脚本 ジョン・ランディス / ダン・エイクロイド
音楽 エルマー・バーンスタイン
出演 ジョン・ベルーシ/ダン・エイクロイド/キャブ・キャロウェイ
   ジェームズ・ブラウン / レイ・チャールズ



ブルース・ブラザース
― コレクターズ・エディション

監督 ジョン・ランディス

 こちらは現行版


 どうも年末に「25周年アニバーサリー スペシャル・エディション」という新しい盤が出るらしい。「コレクターズ・エディション」は持っているが、「スペシャル・エディション」も間違いなく買ってしまうだろう。

 一見、アメリカのB級映画なのだけども、これが見ているうちにだんだんとそうでなくなる。ハチャメチャな映像-シカゴの高架下でのカーチェイス・パトカーん十台のクラッシュ等々-にさえ、愛を感じる。ウォルター・ヒルの『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)はロックンロールの御伽噺という触れ込みだったが、ブルース・ブラザースこそ、音楽の御伽噺と言うべきものである。

 この映画の素晴らしさを説明するのは難しい。おそらくアメリカ映画では1、2位に評価しても差し支えないと思う。音楽映画だからミュージシャンも出演しているが、いずれも本物の強者ばかり。それにも増してベルーシとエイクロイドのコンビがこの上なく輝いている。少しでも乗ることができれば、これが嘘のような映画だと判る。

 元気が欲しい時にあのライブシーンをいつでも見られるようにHDDに切り出させてもらった。この映画のことをすっかり忘れてしまっていたのが信じられない。

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今日のSPAMメール

 今日のSPAMメールはなかなか強力だった。

 同内容8通、同時到着。

 もう笑うしかないです。

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2005.10.18

20,000番目のお客様は...

 15,000番目に訪問された方にプレゼントをしようと思っていたのですが、どうもダメだったようですので、今度は20,000のキリ番です。

 プレゼントを希望される方はこの記事の "1万5千" を "2万" に読み替えて、気に留めておいてください。心よりお待ちしております。

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これって老眼?

 今かけている眼鏡というのは、レンズ代込みで7350円という超安物。フレームの塗装が半年くらいで剥げて、すでにまんだら。最近は細長のフレームしか売ってなくって、丸眼鏡が欲しいあたしにとって、眼鏡はすでにどうでもいい存在になっている。

 安眼鏡を新調しても、なかなか以前の眼鏡から切り換えることができなかった。安レンズは縁が厚く、ひずみがひどい。買って早々に試してみたが、レンズのひずみによる酔いがひどく、結局、1年近く放置していたのだ。そのうち使っていた眼鏡の表面のスレ傷がひどくなり、常時、曇った状態になってしまったので否応なく、新しいものを使うことになった。レンズの表面の傷を考えるとガラスレンズの方が好きなのだが、これも時代なのか店頭からほとんどなくなってしまった。多少重いことと、落すと割れるということ以外はあたしにとって申し分なかったのだけど。

 レンズの度はこの20年間まったく変えていない。眼鏡はその間、3度作り替え、サングラスも同じ度で併用している。このレンズと同じものを作ってくれと言い続けた。近眼というより乱視なので、そんなに変化がなかったのだ。さすがに多少悪化したようだが、それでも、1.2と0.9というもので、運転免許の更新には引っかからないレベルである。眼鏡をとった裸眼では検査表の一番上が見えず、0.04とかになるらしい。

 最近、近くのものが見えなくなった。普通に本を読むとか、パソコンの画面を見るとかには支障がないのだが、手にとって見るということをしようとするとてんで見えなくなる。見えなくなるのはあくまでも眼鏡をかけている場合に限ってで、眼鏡を通さないで見るとまったく支障はない。細かなものを見るたびに、眼鏡をずらさないといけないのが実に煩わしい。この記事で紹介したスノー・ウォーカー(AT-AT Snow Walker)のペーパークラフトを作ったときなんぞは、ずーっと一晩中、眼鏡を外して作業を行う必要があった。

 近くが見え難くなる症状は老眼なのだけど、あたしの場合、裸眼になるとまったく差し支えない。これって、レンズの粗悪さが悪さしていて、あたしが老眼になりつつあるってことじゃないですよね? 眼鏡をとっとと変えろ、ってこと?

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2005.10.17

材質の問題/ノブレス・オブリージュ

 ヤフオクで落札したモンブランのノブレス オブリージュが到着した。

 いやぁ、正直言って参った。ペン軸がプラ製だとは思っていなかった。プラ製だからベタのグリーン。実に安っぽい。それに15gという本体の軽さ。個人的にペンは25g以上ないと軽すぎて使い勝手が悪く感じる。万年筆の販売サイトで調べておけば判ること。自分のお馬鹿さ加減にいまさらながら呆れ返る。

 定価3万円の万年筆にプラスチックのボディーを使うようなご時世になったとは。まぁ、万年筆の価格はペン先分ともいい、14Kなら最低でもこのくらいは必要となるのか。外国産のF(細字)は国産のM(中字)というけども、ペン自体もフロー(インクの流れ)が良過ぎて、M以上に感じる。

 というのを見ていると、ステンレスペンの旧ノブレスが非常に出来がよく見えてくる。重みも、書き心地の滑らかさも本当に申し分ないのだ。ペン先が金ではないけども、金を用いる根本的な理由はインクによる腐食を避けることであって、書き心地がよく感じさえすれば、ステンレスでもまったく差し支えない。

 こういった素朴な道具というのは、電化製品のように機能が進歩して過去のものが使えないという訳でもないから、本当にいいものを手にしたいと思うなら、絶対にデッドストックを求めた方が価格的にお得なことも多いし、品質的にも間違いがないような気がする。今回は31000円(税別)を19800円(送料140円)で入手。定価の2/3で手にしたとしてもちょっとショックだった。

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SIX FEET UNDERのテーマ曲

 スーパーチャンネルで再放送されているSIX FEET UNDER。このアメリカ製TVドラマは本放送では見たことがなかったのだが、番宣で流れるテーマ曲が非常に印象的だった。神秘さと驚きと滑稽さを表したような不思議な音楽。


Six Feet Under

Original TV Soundtrack


 全曲通して聴いてみたいと思って、CDの注文をしかけたのだけど、その前にサイト検索するとテーマ曲だけがフルでmp3で公開しているサイトがあった。このサイト(フランスの公式サイト?)である。とりあえずテーマ曲が手に入れられたので、CDを買うのは止めにした。

 SIX FEET UNDER とは「6フィート地下」ということで、棺桶の納められる場所のことである。そうして、これは葬儀屋の家族の物語。今日までに2話分見たのだけど、ドラマ自体にはそんなにのめり込めそうもない。が、オープニング・クレジットはSo Cool!

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2005.10.16

フィルム撮影

 ER 緊急救命室〈ナイン〉セット2【DISC4~6】の特典映像のメイキングを見ていると、撮影カメラ本体のすぐ横にカートリッジらしきものがついている。このドラマはどうもフィルム撮影で製作されているらしい。映像の落着きはこのためである。
 



ER緊急救命室〈ナイン〉セット2【DISC4~6】


 日本のドラマも時代劇ものに関しては数年前までフィルムで撮られていたが、今はすべてのドラマがビデオ撮りになっているはずである。ビデオとフィルムではまったく光に対する感度が違い、ビデオは高感度でほぼ見たまま、フィルムは低感度でコントラストがつき、奥行きを表現しやすい。ビデオ撮影の典型的なものは韓国ドラマ。やたらと明るいフラットな光で、趣が全くない。

 日本の場合、フィルムだとコストがかかるからコスト削減の一環としてビデオに変えたのだと思うけど、まぁ、アメリカのヒット物は全世界が対象になったりするので、贅沢が可能なんだろうな。そりゃ、敵わんと思う。

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SPAMメール

 SPAMメールが多い。

 プロバイダは@niftyを使ってて、メールアドレスにもなるIDは3桁のアルファベット+5桁の連番数字だから、根本的にメールアドレスを晒しているようなもの。サービスでメールのID部分を変更できるようになっているが、変更すると色んなサービスに対して変更処理をしないといけないし、処理漏れがあると怖いので避けている。ニフはID@nifty.ne.jpでもID@nifty.comでも通るので、両方の宛先のものが到着する。ここ数日でさすがに頭にきたのは、同じ宛先に同じメールが5通同時に送られるようになったこと。なにやってんだか、だ。海外からのものも日に4通は来る。USAアマゾンのマーケットプレイスを使って以来ずーっと。USAでの定価の半額近くで安かったのでそこと取り引きしたのだけど、おいしい話にはやはり落とし穴があるらしい。

 メーラーはBeckyを使っていて、SPAMフィルタ・アドインを使っているから処理時間は半減するものの、やはりフィルタは完全でないので一通りの確認は必要である。毎日、とほほな作業が続く。

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2005.10.15

ER 緊急救命室

 ワーナーがTVシリーズのBOXについて通常定価の半額セールを行っているので、先日、未購入だったER 緊急救命室のシーズン7~9をまとめて注文した。そのうちのシーズン9についてはすぐに発送されてきたが、7・8については品切になってしまって、しばらく待たないといけないらしい。シーズンの若い順に売れているということが一目了然でちょっと面白い。入手の遅れるシーズンもほとんどTVで見ているので、そんなに差し障りもない。

 

ER緊急救命室〈ナイン〉セット1【DISC1~3】
ER緊急救命室〈ナイン〉セット2【DISC4~6】
ER緊急救命室〈エイト〉セット1【DISC1~3】
ER緊急救命室〈エイト〉セット2【DISC4~6】
ER緊急救命室〈セブン〉セット1【DISC1~3】
ER緊急救命室〈セブン〉セット2【DISC4~6】

 前月、同じく米国のTVドラマの24 -TWENTY FOUR- トリロジーBOXを買ったのだが、一番最初のシーズンを見ただけで、結局、放置してしまっている。TWENTY FOURは常に集中して見ないといけないけど、ERはそれほどテンポが早くなく、乍らでも十分鑑賞に耐えうる。

 話がすでにマンネリ化。登場人物が変っても、前に見たことのあるような性格に変って「以前見た光景」というのが再び現れる。それでも、まぁ、日本のドラマをみるよっか面白く、やっぱりDVDの購入に至ってしまう。しかし、この半額セールは非常に思い切ったものだと思うんだが、十分ペイできる範囲の中にあって、おそらくこれが本来の価格なんだろうなと思ったりもする。

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2005.10.14

ノブレス オブリージュを落札

 すでに生産中止ということで、ネットの文房具店ではほとんど完璧といっていいほど在庫なしになっていた。そんなモンブランのノブレス オブリージュ(新品)をやっぱりヤフオクで落札してしまった。

 ペン軸の、オリーブグリーンというかカーキというか、この色が地味でもなく派手でもなく、ただただ落ち着いた佇まいを見せているのがどうしようもなくいいのだ。書き味とかは二の次、とにかく容姿に一目惚れしてしまった。

 ものが到着するのは週明けくらいか。楽しみ。

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食べ放題を食す

 職場の同僚の昇任祝いで飲みに行く。しゃぶしゃぶの食べ放題。牛・豚で700円追加で蟹の食べ放題がつく。これで2900円。皆、あまり呑まないだろうということで、飲物は通常支払いだった。

 普段口できない蟹が食えるのは嬉しいけども、段々と面倒になり、結局、肉ばかり食っていた。制限時間2時間の前半の1時間は、おそらく休むことなく食い続けていたような気がする。10数人で行ったうちの数人しかご飯を頼んでいなかったが、肉物にご飯がないとどうも落ち着かない。麺類を食いに行っているのならともかく、和食に主食のご飯がないとどうしてもダメだ。焼肉を食いに行って、ご飯を頼まないのを見て不思議で仕方ない。やはり、主食を食っているという感覚がないと食事が終らない。

 食べ放題というのは凄いとつくづく思う。満腹状態まで食って、3000円程度。最近、自分で食材を買いにスーパーに行くことが多いのだけど、満腹になるくらいの量を買ったらどのくらいになるのだろうかと思う。品質の悪いものを極端に安く仕入れている? 実は思っているよりも食っていない? 小市民には疑問が積もるばかりだ。

 1時間半、蟹だけを食い、さらに何皿かこっそりお持ち帰りする同僚がいた。何を考えているんだか。こういう輩が多くいると店は潰れるんだろうな。座敷部屋は危険である。まぁ、飲み放題があたしのようにまったく酒を呑まない人間にとって完全にご奉仕の状態になっているように、食べ放題に関しても割りに合わない人がいるんだろうな。じゃないとやって行けるわけはない。

 美味いものもたらふく食うと有り難味がなくなり、単に口に入れるものと化す。この空しさ。酒を呑まないから呑み会は何時もバイクで参加。今日は帰りに雨が降っていた。ダブルの憂鬱。

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2005.10.13

誰もが知りたい<ミニ檸檬>についてのアンケート

 Lapita(ラピタ)11月号を購入し、<ミニ檸檬>を実際に手にされた方に質問です。

投票は2005年10月21日23時00分に締め切られました。


あなたにとってのLapita(ラピタ)11月号と<ミニ檸檬>の関係は?

1)いつもの通りLapitaを買うと、不要な<ミニ檸檬>が付いてきてしまった。
2)11月号のLapita(ラピタ)には<ミニ檸檬>が付録だったので、ちょっと得した気分になった。
3)<ミニ檸檬>を980円で買うと、Lapita(ラピタ)が付いてきたので読んでみた。
4)980円の<ミニ檸檬>にLapita(ラピタ)というまったく不要なものが付いてきたので損した気分だ。
5)<ミニ檸檬>を期待して買ったのに、<ミニ檸檬>もLapita(ラピタ)もいまひとつだった。

上記を次の選択枝から選んで投票して下さい。

1) <ミニ檸檬>は不要だ (0票) 0%
2) <ミニ檸檬>の付録に得した気分 (20票) 24%
3) 付録のLapita(ラピタ)を読んだ (39票) 48%
4) Lapita(ラピタ)は不要だ (22票) 27%
5) <ミニ檸檬>もLapita(ラピタ)もダメ (1票) 1%


あなたは<ミニ檸檬>を購入するまでに万年筆を使ったことがありましたか?

1)私は未成年(20歳未満)で、<ミニ檸檬>で初めて万年筆を使います。
2)私は未成年(20歳未満)で、万年筆は<ミニ檸檬>が初めてではありません。
3)私は20代で、<ミニ檸檬>で初めて万年筆を使います。
4)私は20代で、万年筆は<ミニ檸檬>が初めてではありません。
5)私は30代で、<ミニ檸檬>で初めて万年筆を使います。
6)私は30代で、万年筆は<ミニ檸檬>が初めてではありません。
7)私は40代で、<ミニ檸檬>で初めて万年筆を使います。
8)私は40代で、万年筆は<ミニ檸檬>が初めてではありません。
9)私は50代で、<ミニ檸檬>で初めて万年筆を使います。
10)私は50代で、万年筆は<ミニ檸檬>が初めてではありません。
11)私は60代以上で、<ミニ檸檬>で初めて万年筆を使います。
12)私は60代以上で、万年筆は<ミニ檸檬>が初めてではありません。

上記を次の選択枝から選んで投票して下さい。

1)未成年で万年筆は初めて (1票) 2%
2)未成年で万年筆はすでに使っていた (3票) 6%
3)20代で万年筆は初めて (3票) 6%
4)20代で万年筆をすでに使っていた (4票) 9%
5)30代で万年筆は初めて (0票) 0%
6)30代で万年筆をすでに使っていた (19票) 40%
7)40代で万年筆は初めて (0票) 0%
8)40代で万年筆をすでに使っていた (13票) 28%
9)50代で万年筆は初めて (0票) 0%
10)50代で万年筆をすでに使っていた (2票) 4%
11)60代以上で万年筆は初めて (1票) 2%
12)60代以上で万年筆をすでに使っていた (1票) 2%


<ミニ檸檬>で初めて万年筆を手にするあなたは、<ミニ檸檬>をどのように評価されますか?

1)<ミニ檸檬>は、Lapita(ラピタ)の通常価格との差額である300円以下の出来だと思う。怒っています。
2)Lapita(ラピタ)の通常価格との差額である300円は、<ミニ檸檬>の価格として非常に妥当な線だと思う。
3)特別価格980円で<ミニ檸檬>だけを買ってもおそらく不満はないと思う。
4)<ミニ檸檬>が980円で手に入るのは、<ミニ檸檬>を過小評価し過ぎていると思う。

上記を次の選択枝から選んで投票して下さい。

1)300円でも高い (1票) 4%
2)300円は妥当 (5票) 19%
3)980円の価値はある (17票) 65%
4)980円は安すぎる (3票) 12%


<ミニ檸檬>を手にする前から万年筆を使っているあなたは、<ミニ檸檬>をどのように評価されますか?

1)<ミニ檸檬>は、Lapita(ラピタ)の通常価格との差額である300円以下の出来だと思う。怒っています。
2)Lapita(ラピタ)の通常価格との差額である300円は、<ミニ檸檬>の価格として非常に妥当な線だと思う。
3)特別価格980円で<ミニ檸檬>だけを買ってもおそらく不満はないと思う。
4)<ミニ檸檬>が980円で手に入るのは、<ミニ檸檬>を過小評価し過ぎていると思う。

上記を次の選択枝から選んで投票して下さい。

1)300円でも高い (2票) 6%
2)300円は妥当 (3票) 9%
3)980円の価値はある (23票) 72%
4)980円は安すぎる (4票) 13%


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<ミニ檸檬>に関するアンケートはこちらの記事「ミニ檸檬購入に関するアンケート」でも行っていますので、ぜひご覧ください。
<ミニ檸檬関連記事> 「Lapita限定・万年筆『ミニ檸檬』」 「皆が言うから... ミニ檸檬」 「ミニ檸檬の価値」

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水のある街(BlogPet)

きょうフタキンSkywalkerは、前に自治体心配♪
しかしきのう、びっくりしなかったよ。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2005.10.12

ミニ檸檬購入に関するアンケート

 ステーショナリファンの間で雑誌(Lapita ラピタ 11月号)の付録でありながら爆発的人気の万年筆・ミニ檸檬。あなたは1本だけの購入で我慢できましたか?

 大人買いの噂が多く、ひとり平均何本買ったのか知りたくなったので、購入本数のアンケートを実施します。ミニ檸檬に興味ある方は、ご回答よろしくお願いいたします。

投票は2005年10月20日23時00分に締め切られました。


ミニ檸檬(ラピタ11月号)をあなたは何本購入されましたか?

買う予定はない (2票) 1%
(持っていないが)買うかもしれない (5票) 4%
1本 (65票) 48%
2本 (33票) 24%
3本 (11票) 8%
4本 (4票) 3%
5本 (6票) 4%
6本 (4票) 3%
7本 (2票) 1%
8本 (0票) 0%
9本 (0票) 0%
10本 (0票) 0%
11本以上 (4票) 3%


コメント一覧

2005年10月13日21時31分56秒
お名前:hamayan/メールアドレス:
コメント:
トラックバックありがとうございます。探しまくって1本です。

2005年10月13日09時05分02秒
お名前:j/メールアドレス:
コメント:
トラックバックどーもです。とりあえず、現在1本。
●1本

2005年10月13日00時14分11秒
お名前:nigauri/メールアドレス:
コメント:
はじめまして。さっそく投票しましたー!
「ラピタを何冊?」ではなく「ミニ檸檬を何本?」という問いが素敵です。
●1本

2005年10月12日23時21分53秒
お名前:池田進一/メールアドレス:
コメント:
携帯には、いいですね。メモ書きに使っています。
●1本

2005年10月12日22時28分39秒
お名前:O-Maru/メールアドレス:
コメント:
素朴な疑問でアンケートを作ってしまいました。
回答、よろしくお願いいたします。
●2本

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<ミニ檸檬>に関するアンケートはこちらの記事「誰もが知りたい<ミニ檸檬>についてのアンケート」でも行っていますので、ぜひご覧ください。
<ミニ檸檬関連記事> 「Lapita限定・万年筆『ミニ檸檬』」 「皆が言うから... ミニ檸檬」 「ミニ檸檬の価値」
 ミニ檸檬を記事にされているブログにトラックバックさせて頂きましたが、一部トラックバックが重複して行われているものがあるようです。ご迷惑をおかけし、非常に申し訳ありません。誠にお手数おかけいたしますが、重複分の削除等、よろしくお願いいたします。

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高畑勲『柳川堀割物語』(87)

 おそらく邦画のドキュメンタリで最高傑作の一本と思われるのが、高畑勲の『柳川堀割物語』だ。タイトルのとおり、福岡県柳川市に張り巡らされた堀割を題材にしたドキュメンタリ映画である。


柳川堀割物語

製作 宮崎駿
監督 高畑勲
脚本 高畑勲
撮影 高橋慎二
音楽 間宮芳生

 個人的に宮崎駿&高畑勲というコンビは逃げてしまいたくなる取り合わせなのだが、この作品に関しては絶讃してやまない。

 高畑はもともと水路が張り巡らされている特殊な町・柳川を舞台にした物語-アニメーションを作るつもりだったらしいが、柳川を詳しく知るうちに堀割そのものに興味を持ってしまい、堀割についてのドキュメンタリの製作に至ってしまう。

 ナレーションの一部を担当するのは現在放送されているNHKアーカイブスのキャスターをしているNHKの名アナウンサー加賀美幸子。おかげでNHKのドキュメンタリを見ているかのような錯覚に陥るが、彼女の優れた語りも作品の重要な要素である。水辺を静かに捉える高橋慎二も申し分なく美しい。そして、間宮芳生によるテーマ曲。これらが堀割の存在の大きさを見事に描く。

 映画はまず堀割と密着した住民の生活をとらえる。水道のない頃は早朝の堀割の水を汲み上げ、飲料水・生活用水にしていた。それは子供たちの仕事でもあった。現在も水をたたえた堀割は日常の光景の一部でもある。さらに堀割の仕組みが解き明かされる。堀割は用水路としてだけでなく、治水の役割も果たしている。そして、水路の歴史。しかし、昭和40年代の高度成長期に堀割はドブ川、さらにゴミ捨て場となり、機能しなくなる。堀割を暗渠にし、下水道を作るという計画を市が打ち立てるが、新しくその担当となった市職員・広松伝によって、水路の清浄の活動が展開され、市民も巻き込む。そうして堀割は本格的に昔の姿を取り戻すことになる。

 2時間50分弱という時間も然[さ]る事ながら、すべてが非常に丁寧に描かれている。堀割の仕組みは高畑の本業でもあるアニメーションが用いられ、その高度な機能をつぶさに知ることになる。社会運動的な志向性は全くなく、ただ堀割を見つめる淡々とした静かな視線に心が落ち着く。

 ちなみに少し前まで下水道に関する業務についており、久々にDVDとなったこの作品をレンタルで観て、複雑な心境になってしまった。環境を守るために地中に管を張り巡らせる。なんか矛盾しているような気もする。人間が人間として生きていくのは段々と難しくなってきているように思う。

 この作品は封切り当時に見たはずで、湯布院の映画祭で観たのか知らんと思っていたのだけども、湯布院映画祭の上映リストにはなかった。どこかのホールで上映されていたのを観たのかもしれない。湯布院でみた映画で、同じくドキュメンタリの『1000年刻みの日時計 牧野村物語』(87)も素晴らしかった。シンポジウムでこの映画の監督である故小川伸介の話を聞いたのだけど、これも涙ものだった。見ている人には色んなものが見えるんだなと。ちなみにこの『-日時計』は3時間42分という長尺。『柳川堀割物語』がDVD化されるのも結構待ったが、残念ながらこちらはもっと待たされそうな状態だ。待った割にはヤクオフで2500円(+送料180円)での落札。

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2005.10.11

押井守『methods』シリーズ

 アマゾンのマーケットプレイスで予約注文を入れていた『「イノセンス」methods押井守演出ノート』が注文確定していた。定価2800円(税別)が1680円(+送料340円)だった。定価で買うのにはちょっと高く、カバーに折れがあるだけで安くなるのは嬉しい。ただ、マーケットプレイスはどうしてかいつも金欠になりつつある時に確定するので、心臓とサイフに負担が大きい。

 あたしは映画ファンだけども、アニメファンではない。アニメーションで一目置いているのは押井守だけで、一般的に人気のある宮崎駿についてもほとんど興味ない。押井の作品はどちらかと言えば、大人向けの内容、そして、そのスキルもダントツである。まぁ、時に大コケしてくれるのだけども。

 アニメーションを作るという事を考えるとぞっとする。

 実写の劇映画(8mmフィルム)は学生時代、映研で何本か撮ったことがある。シーンを想像して絵コンテを描いて、撮影現場に望むわけだが、レンズの画角の問題やら、ロケ現場の状況から思った構図で撮影できないことが多い。現場で悩み通しても仕方ないわけで、妥協に妥協を重ねて撮ってしまう。まぁ、役者がちゃんと写っていれば、それなりに見れなくはない。

 アニメーションは一から十まで人間の手によって構築される。イマジネーションしたものを不自然でない状態で目に見えるものにしないといけないのだ。それがプロと呼ばれる人によってなされていても、やはり感嘆せずにいられない。特に押井の作品は複雑な表現がとられており、その技術は極限を極めようとしているかにも見える。

 『methods』シリーズは、映画というか、見せるという行為の基本でもある、レイアウトをメインに表現と効果の技術を分かり易く解き明かしてくれる。何とはなく見ていた映像が、厳密な意図をもって作られたものであり、その罠に観客の我々がはまっていることをあらためて知る。


「イノセンス」methods押井守演出ノート
From Layouts of “Innocence”

押井 守 (著), プロダクションI.G (著)
大型本: 178 p ; サイズ(cm): 31
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4048537652
(2005/02)


Methods―押井守「パトレイバー2」演出ノート
From Layouts of “PATOLABORS 2 the movie”

押井 守 (著), プロダクションI.G (著)
単行本(ソフトカバー): 178 p ; サイズ(cm): 30
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4048524984
(1994/12)


(『Methods―押井守「パトレイバー2」演出ノート From Layouts of “PATOLABORS 2 the movie” 』はすでに絶版でマーケットプレイスでも法外な価格で出品されているので、復刊ドットコムをあてにした方がいいかもしれない。あたしも2年前の復刊をここで知って購入に至った。)

 本文は実際に映像を起す際に使われたレイアウト指定資料を用いているようだが、当然、絵コンテより詳細だ。複数のレイアウターが分担して作成していると思われるのだが、それを作品を通して一貫性のあるものに調整するというのはやはり押井監督の作業になる。動きのある部分は赤に着色され、実に見やすく工夫されている。


(クリックで拡大表示)

 普遍的な映像スキルはもちろんのこと、映画製作中のこぼれ話のようなものも随所に見られるので、作品のファンには特に楽しめる。ただ、セクションが設けられ、色んなシーンがかき集められて説明されるため、DVDを持っており、実際の画面とmethodsを見比べてみようと思っても、ままならない。このあたり、DVDの映像特典としてmethodsをコンテンツ化し、見比べることが容易くなると素敵なのだが。これが実現すれば、DVDに倍の価格を払っても惜しくはないと思う。

 劇映画でも常に緻密な構図を図り、風を見せるためにヘリを飛ばしてしまうというタルコフスキーのような天才監督もいるが、押井も同様なところに居るのかもしれないと思う。

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ミニ檸檬の価値

 ここのところ爆発的な人気になっている雑誌Lapita(ラピタ)の特別付録のミニ檸檬。一般的な価値はどのくらいだろうと思って、同僚に別の万年筆と書き比べて貰って、幾らくらいすると思うか、価格を想像してもらった。

 比較したのは次の3本。

 上から1970年代後半のパイロットのミューレックス。当時の価格は5000円。続いてモンブランのノブレス。1970年代後半から80年代前半で定価8000円。この2本とミニ檸檬を書き比べてもらった。

 二人の同僚に尋ねて、二人ともが書き心地のいちばんいいのはノブレスという事だった。ミューレックスはペン先が堅く、インクかすれがあるということで、これもまた共通して評判が悪く、ミニ檸檬はこのふたつの中間の位置付けとなった。当たりが良かったのがフローも申し分ない。ただ文字が太めなのが残念だという意見。

 価格は幾らかという質問に二人とも、5000円くらい、という答えが返ってきた。ひとりはこれまで万年筆を触ったことがないということだったが、何れにせよ、使い勝手は決して悪くないということらしい。

 まぁ、ミニ檸檬は使い勝手は悪くないということなのだけども、どの用途で活躍してもらうのかはっきりさせられず、困っておるところです。


<ミニ檸檬>に関するアンケートを「ミニ檸檬購入に関するアンケート」「誰もが知りたい<ミニ檸檬>についてのアンケート」で行っていますので、ぜひご覧ください。

<ミニ檸檬関連記事> 「Lapita限定・万年筆『ミニ檸檬』」 「皆が言うから... ミニ檸檬」

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2005.10.10

カウンタが15000

 カウンタはすでに15000を回っているようで、以前に告知したように15000を踏んだ方にP-hookをプレゼントしたいと思うのですが、どうも雰囲気的に一見さんが踏んでしまってるような感じですね。

 該当されている方はご連絡下さい。お待ちしております。

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皆が言うから... ミニ檸檬

 昨日に続いて、また、買っちゃいました。『ミニ檸檬』

 さすがに昨日と同じ書店で買うのは気が引けたので、同じチェーンの別の店で買いました。何冊仕入れていたのか、すでにLapitaは残り2冊という状態でした。

 別にのめり込むつもりはなくって、ふと行きつけのブログを読んで知り、翌日に購入、気がついたら2つ並んでおりました。とりあえず新しいものは封は開けず、そのままで置いておきます。当たり外れが激しいようなので、当たりであることを祈っています。

 このペン、発売5日目にして入手が困難になってしまっているところがあるのか、ヤクオフで900円スタート、今現在、2100円というおそらく原価の10倍くらいの入札額になっているものがあります。12万個の生産という情報が流れていますが、なかなかな人気なものであります。


<ミニ檸檬>に関するアンケートを「ミニ檸檬購入に関するアンケート」「誰もが知りたい<ミニ檸檬>についてのアンケート」で行っていますので、ぜひご覧ください。

<ミニ檸檬関連記事> 「Lapita限定・万年筆『ミニ檸檬』」 「ミニ檸檬の価値」

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2005.10.09

散髪

 前回から半年と2週間振りに散髪に行って参りました。寒くなってくると長髪のままだと風呂上がりの髪の乾きが悪くて、風邪を引きそうになるんですよね。そして、ラーメン屋にラーメンを食いに行って、ラーメンをすすろうとどんぶりに顔をやると、どんなにかき上げても前髪が垂れて、どっぷりスープに浸かってしまうんですよね。そんな髪が目に刺さって、そして目が腫れちゃったりするんですよね。本当に洒落になりません。

 久しぶりに髪を切って、すっきりしたんですが、500円割引カードを使っても3500円とられました。財布の方もすっきりしてしまいました。坊主にして、年に一回くらいの散髪でもいいかな、と思ってしまいました。

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Lapita限定・万年筆『ミニ檸檬』

 最近、万年筆づいているが、今日も新しく一本入手してしまう。

 1999年(平成11年)、丸善が創業130周年を記念し、丸善京都店を舞台にした梶井基次郎の名著『檸檬』にちなんで限定発売。たちまち完売した幻の逸品万年筆『檸檬』。
 今回、Lapitaでは、丸善とコラボレートして、その万年筆を85%縮小させて新たに製作。『ミニ檸檬』という名で復活させました。

 Lapita(ラピタ)という雑誌の企画もので、11/6発売Lapita(ラピタ)11月号、付録付き特別価格980円に「万年筆、付いてます。」ということで、もれなく『ミニ檸檬』がついてくる。この雑誌の通常価格が680円なので、この『ミニ檸檬』は300円相当ということになる。

 ペンの色が明度の高い黄色なので、材質がプラスチックなのかと思ったのだが、金属ボディ(真鍮)を黄色で塗装しているようだ。さらにキャップのトップの黒い箇所はスチールの固まりにして重みを稼ぎ、全体の重さは28gにもなる。モンブランのノブレスが25g、またパイロットのミューレックスが21gだから、これらより3cmほど短い小振りなペンの割には随分と重量があるということになる。(てこの原理からすると、短い方が重量がないと使用中に重量感がでない、という理由からか?)

 ペン先は一見金のようにみえるけども、価格からしても、もちろん金メッキ。LEMONという文字とLapitaのロゴらしきもので装飾されている。太さはM(中字)で、残念ながら仕事等で使うのにはやや太いという気がする。しかし価格の割にはペンの滑りはよく、ペンの重量感も安定した書き味をもたらせてくれ、申し分ない。インクカートリッジはヨーロッパタイプのハーフサイズのものが使用でき、あたしはモンブランのブルーブラックを入れている。

 別に新しくペンを入手するつもりはなかったのだけど、ステーショナリ好きをそそるものらしく、ブログでも随分と取り上げられ、ついつい購入してしまった。雑誌自体はいわゆるトレンドカタログ雑誌といった内容の薄っぺらなもので、おそらくまったく読まず終いになると思う。購入に際して、予約したり、5、6冊の大人買いした人もいるようだ。すでに品薄になっているところもあるようだが、今日、地元の本屋に行くと10冊くらい積まれていた。あまり使わないということが明らかな場合は、手を出さないんだけど、今回はやられてしまいました。


<ミニ檸檬>に関するアンケートを「ミニ檸檬購入に関するアンケート」「誰もが知りたい<ミニ檸檬>についてのアンケート」で行っていますので、ぜひご覧ください。

<ミニ檸檬関連記事> 「皆が言うから... ミニ檸檬」 「ミニ檸檬の価値」

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有明公園

 昨日、紹介した堀割自治体のサイトを調べてみると、どうやら10年程前に整備されたようだ。

 大間地区の集落を貫流する国近川沿い一帯で、川岸には家ごとの洗い場(「くみじ」という。)が作られ、かつてはそこで顔や野菜などを洗っていました。盆にはこの地区独特の伝統火祭り行事として、川に浮かべた麦わらに火をつけ祖霊を迎える迎え火、また送り火が行われています。このように、川が地区の人々の生活に密着した場となっており、国近川の残された自然環境を高めつつ、地区住民や泉のエリアを散策する人たちの休憩、語らいの場となっています

 火祭りというのはこの近辺ではまったく聞いたことがなく、珍しい。独自の文化を作っているようで非常に興味深い。

 さらにこちらのサイトによると、

有明泉は「泉」とはいうものの、川底から湧出しているため外観は「川」そのもので、有明橋たもとに立てられている看板には、「隅田川」「大間川」「泉川」とも呼んできたと書かれています。また松前町誌には「大間川泉」と記されているとか。

 有明橋下流は松前町によって「有明泉公園」として整備され、両側を民家に挟まれた景観は倉敷の街並みを連想させ、水際には「クミジ」とよばれる洗い場が家ごとにあり、暮らしの水として地域の人に利用されている様子が伺えます。

 整備されていない有明橋上流が「有明泉」で、川底にはコウホネがびっしり繁殖しています。魚も多く、ニシキゴイも放流されているため、時には川全体が「魚でごったがえしている」ように見える時もあるほどです。

 予備知識を仕入れていなければ、この場所を「泉」と認識することは出来ないくらい日常のありふれた二面コンクリート河川の風景そのものの「泉」です。

とのこと。現場を見ただけでは判らないことは幾らでもあるようです。

 自治体の整備についてだけども、いかにもという感じで正直言って好ましくない。また明るい色のブロック舗装は落着きを殺してしまうもので、あたしには残念ながら悪趣味としか思えない。

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2005.10.08

水のある街

 これは隣町の風景なのだけど、平野部にまだ残っている田園地帯を走っていると、集落の中に突然現れる。(場所の詳細はここ)

 見た目、福岡の柳川のような風情なのだが、水路がこういう大きな堀割状態を保っているのは集落間だけのほんの200mあまりで、その両端はよくある2m幅程度のコンクリート水路に突如切り替わる。

 この場所は幹線道路から中に入ったところにあり、迷いこまない限り目にすることはない。25年ばかり前に自転車でたまたま通りかかって発見し、何とも言えなさを感じたのだった。今は自治体が意識的に整備しているようで、水路の石積みや道路の舗装等を見栄えの良いものにするとかされており、10年ぶりかに立ち寄ってみてびっくりした。以前は普通のコンクリート護岸、そして、道路もありきたりのアスファルト舗装だった。柳並木については以前からあり、農業集落の静かな佇まいの中、さらに落着きのある雰囲気を醸し出していた。

 この時も農作業を終えたばかりのような人が水路のところまで下りていき、水路の水で農作物を洗っていた。田園地帯といっても地方の小都市の郊外というようなところであり、食い物をそんなところで洗ってもいいんかいなという心配が傍目ながらあった。とはいえ、水の側の生活ということで非常にうらやましい。おそらくそうやってこの水路とともに何十年も過ごしてきたんだろうと思う。

 平野の中程、海に出るまでに数キロあるところで部分的にこういう水路を掘った理由は判らない。しかし、何らかの必然性があって作られ、それが今も当たり前のように生きているというのがいい。大きな統一規格的な開発ではなく、こういう人間の等身大的な開発を見ると、とても愛おしく感じる。

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2005.10.07

秋の祭り

 5日から3日間の地元の秋祭りが始まった。5、6日は子供によるちょうちん行列が行われ、最終日は神輿が出される。これらが市内各地の子供会、そして神社で行われる。

 ちょうちん行列というのは日が暮れたあたりから、子供がちょうちんを持って、「もーてこい」と言いながら行列して町内のすべての家を回るというもの。子供たちが訪れた家は500円程度を手渡し、解散時に子供たちに振る舞われる駄菓子の足しにする。某有名宗教を信仰するの同級の家は、無関係だと毎年居留守を使っていた。あたしがこれに参加していた頃は、右の写真のようなかなりしっかりした実用的なタイプのちょうちんだったが、枠が外れたりしたとかで、誰か一人は火をつけてしまいちょうちんを燃していたものだ。画像は販売先にリンクさせているのだが、小売価格の高さにびっくりする。これに町名とかが入るのでかなり高くなるはずである。ちょうちんは危険なので小学2年生以下は持たせてもらえなかった。100人くらいの子供がちょうちんを持って行列する様は、はなかなか賑やかだった。

 実家は市内でも小さめの町だったが、2日で全戸を回るとなると1日3時間は優にかかり、公民館に戻れるのは9時くらいだった。やがて行列を二班に分けて各戸を回るようになり、時間は半分になった。世話役の手間は減ったかもしれないが、子供ながら何とはなく味気のなものになってしまったように感じたものだった。昨日、自宅の近くで見た行列はちょうちんを持たない、ただただぞろぞろと歩くだけのものだった。地域差なのか時代が変ったのか面白味のない様子だった。

 最終日は神輿。子供神輿もあるが通常の神輿が多い。この日から祭が子供のものから大人のものにシフトする。市内各地の神社から神輿がでるのだけども、幾つかの地区は鉢合わせの喧嘩神輿である。通常に回りもするが、神社の境内等の取り決められた場所で鉢合わせを行う。神輿の上に音頭取りをひとりかふたり乗せた状態で、相手の神輿が大きく傾くまでぶつけあうのだ。担ぎ手は朝から酒をあびて血気盛んな状態になっているものだから、相対する神輿と出会うと、住宅地のなんでもないところでも突然に喧嘩神輿が始まってしまうこともある。非常に危険である。

 実家の地区には喧嘩神輿で有名な神社があって、数年に一度は死人が出る。担ぎ手もそうだが、観客も危険である。場内が混み合っているうえに、神輿が無茶な動きをするものだから、見物人の死亡も多い。死亡者が出ると数年自粛、そして、久しぶりにするとまた死傷者。カミさんが、今年も重傷者が出たと言ってきたが、別に何とも思わなかった。

 死人の出るような祭は止めた方がいいのかどうか。土着のものであるし、止めるべきではないと思ったりする。危険を承知で出向いている訳だし、祭のハレというのもを考えるとそれくらいのどうしようもない熱気があってもいいんじゃないかと思う。行政の先導する祭はつまらないけど、行政とはまったく縁のない地域の祭はやはり面白い。

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2005.10.06

赤インク

 オークションで落札したパイロットのミューレックスが到着する。18年ぶりの再会。どうしようもなく懐かしい。ただノブレスの非常に滑らかな書き味に比べて、ペンの紙への引っかかりやインクのかすれが気になった。昔はノブレスのペン先が柔らかすぎると感じていたのが、ミューレックスが反対に堅すぎるという風に感じるようになっている。これは以前にノブレスを手にするまでの10年近くのうちに、ミューレックスがいかに使い込まれていたかという話なのかもしれない。価格帯にはそう変わりのない(28年前のミューレックス5000円と20年前のノブレス8000円)のに書き味が違うというのは、メーカーの力の差か。

 とにかく万年筆が2本あって、両方共にブルー・ブラックのインクを入れていると、そのうちいずれしか用いなくなるというのは明らかである。いずれもあたしにとっては可愛い万年筆だし。ということで、コンバータのあるノブレスに赤インクを入れることにした。ビン入りのモンブラン製の赤インクを買いに行くと、店には置いていなかった。違う店で探すのも面倒で、店頭に並んでいたパイロットの赤インクで間に合わせることにした。赤ペンもいつも手もとにあるようなら、使う頻度が高くなりそうな気がする。

 赤ペンというと、今日、上級官庁と打ち合わせがあったのだけども、そこの担当職員はノートをすべて赤ボールペンでとっていた。赤ばかりだと見悪いと思うのだけど、すべて赤。提出すべき調書に修正があって、その締切日を問うと「いつでもいい」と言われて、再度、問いただすと「とにかく、いつでもいいですから」としか言われず、本当に困惑した。

 パイロットの赤インクはとにかく彩度の高いピンクに近い赤で、妙に軽やかな色である。この色はどこかで見たなぁと考えると、小学校時代のテストの採点に使われていたインクの色のような気がする。当時はボールペンより万年筆で採点してもらうことが多かったように思う。とても懐かしい色。

 テストの採点というと、あたしも高校の英語の試験の採点をしたことがある。あたしの母校での試験である。あたしが教員をしていたというわけではない。学生時代、家庭教師をずーっとバイトでやっていたが、教員にはまったく興味なく、塾の講師という職業にも関心がなかった。採点をしたのは友人の手伝いである。学生時代、学部の友人は留年したのだが、単位をほんの幾つか落したためであり、受けるべき講義はあまりなかった。空き時間が多いので、それを埋めるべくやっていたアルバイトというのが私立高校の講師だった。教員免許なく、教員過程もまったく受けていない素人なのだが、一般の教員のように週10コマばかりの授業をもって、月に7万円くらいのバイト料を貰っていた。大学で講義を受けている学部学生に教授されているというのを知ったら、どう思うか。随分、悪辣なことを母校がやっていたのでびっくりしたものだが、忙がしくてテストの採点をする暇がないというのを何度か手伝ったりした。彼はとうぜん教員にはならず、今、母校の国立大学法人で事務職員をしている。

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グローブを新調(BlogPet)

きょう、O-Maruと手を通勤するはずだったの。
もっともきのうフタキンSkywalkerが、O-Maruの顔みたいな軽減すればよかった?


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2005.10.05

ちょいと過ぎてしまったけど...

 何事もなく、一年です。

 開始日時 2004年 10月 5日 15時 0分
 経過時間 1年 26分経過
 吸わなかった煙草 511箱 2本
 浮いた煙草代 137997円
 (原価 59137円 たばこ税+消費税 78860円)
 延びた寿命 21日 7時間 6分

 思った以上に短かった一年で、ありました。

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モンブランの思い出

 オークションで落札したモンブランが、先に落札したミューレックスより一足先に到着した。やや重めのペンは当時のままの印象だった。恐ろしく飾り気のないペン。書くことを第一の機能であるとすれば、装飾はこれで十分である。驚いたのはコンバーターが装着されていたこと。自分で買った時はコンバーターは同梱ではなかった。昨日、文具屋で危うくコンバーターを買うところだったが、幸いにも在庫がなく買わずに済んでいた。かわりに買ったのが6個入りカートリッジ500円。一緒に買ったパイロットが倍の12個入りで、しかもサイズが1.2倍はあって420円。舶来といえど、モンブランは高過ぎる。

 あの安っぽいモンブランを手にしたのは大学時代。紀伊國屋の文具コーナーで買ったような憶えがある。今となってはそんな風に思うことはないのだけど、当時はモンブランの星のマークがどうしても受け入れられなかった。"万年筆のモンブラン"を少なからず意識しながら、そのシンボルマークを拒否するなんて可笑しな話だが、万年筆の底の星はもぎ取り、キャップトップの星は取りようもないから、ボディーと同じシルバーのペンで塗りつぶして判らないようにして使っていた。

 シンプルイズベストを求めているのは今も同じなのだが、あの時、惜しげもなくそこまでやってしまった自分に今は頭を傾げている。

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2005.10.04

切り刻む

 先に紹介した志麻永幸『愛犬家連続殺人』のキーワードのひとつは「切り刻む」だった。勿体ぶらないでストレートにいうと、殺人鬼は殺害した人間の遺体を風呂場で数cm角のサイコロステーキ大の大きさに切り刻んだあげく、肉は川に捨て、骨はドラム缶で廃油を使って完全な灰にし、完全犯罪を企てていた。遺体の発見は困難で、従って、「ボディーは透明」なのだった。

 その「人間を切り刻む」という行為で思い出したのが、P.P.リード『生存者 アンデス山中の70日』(74)である。


生存者 アンデス山中の70日

P・P・リード (著), 永井 淳(訳)
文庫: 447 p ; サイズ(cm): 15
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102188010

 この書籍は1972年10月13日に起った飛行機墜落事故の生存者を取材し、事故からその生還までを詳細に記したものである。

 ウルグアイのラグビーチームがチリで試合を行うために乗り込んだ飛行機が、アンデス山脈の真っ只中に墜落してしまう。この事故で3名の乗員と42名の乗客のうち、パイロット・副操縦士乗員2名、そして、13名の乗客が命を失う。遭難者の身内は霊視能力者までを使っていどころを探そうとするが、アンデス山脈での空からの捜索活動は困難を極めた。荷物のなかの僅かな食料はあっという間に底をつき、また、アンデスの雪原には食糧となるものは全くなかった。

 この後、雪崩が起きたり、負傷の悪化により、最終的に生き残ったのは16名だった。16名のうち、二人が9日間かかって山を下り、人里まで辿り着き、そうして救援を求めたのだ。12月20日、事故から10週間目にして彼らは救助される。この遭難について、当時、テレビ報道されたのをよく覚えている。彼らが生き延びるために行ったことはやはりショッキングであり、彼らが生活していた飛行機の残骸の周りに散らばっているものをとらえた映像は鮮明ではなかったけども、おぞましく目を伏せたものだった。

 彼らが生きるために選択したのは、仲間の肉を食うということだった。すでに多くの仲間が死んでおり、そこにある肉を食うか食わないかだけの選択だった。当時生きていた全員がそれを選んだ。はじめは肉を掻き取り、口に無理に入れるというやり方が、解体も分業になり、また、生肉のまま食べるのではなく日に干して食べたりもした。正午に肉が配分され、一日200gという量だった。栄養の偏りは激しかったようだが、おかげで事故以前の体重を減らすことはあまりなく、むしろ増えていた者もいた。肉は骨から綺麗に掻き取られて、食べられた。味に変化が欲しいということで、肺、更には脳も食べられた。割られた頭蓋骨の頂点部分はいい皿になった。

 凄まじい状況に思えるが非常に淡々とした有様である。人間の営みが行われていたに過ぎない。感覚が麻痺したというより、生きるためにはそうしなくてはならなかったのだ。殺し合いをしたわけでもなく、そこにある肉を食しただけである。特にどんな状況下にあっても希望を捨てず、実際に自らの力で救助を求めたパラード青年には感銘を受ける。


 この事実が映画化されたのが、フランク・マーシャル『生きてこそ ALIVE』(93)である。もちろん、先の『生存者』が原作となっている。撮影にはパラード本人もアドバイザーとして参加している。


生きてこそ


 小説を読んだ後に映画を観るとダイジェスト版にも、また、かいつまんで作っているようにも見えない。原作の450ページあまりは、あまりに重く、そして、清々し過ぎる。だから映画の存在感はどうしても皆無に等しくなってしまう。これはどうしようもないことだ。

 普段なら原作を読んでから映画を観ることを勧めるが、今回の場合は、映画を観てから本を読むことを勧める。映画が本を読むための非常によい手助けになるからだ。飛行機の残骸での生活の実際は文字では表現し辛い。人間関係の些細な部分はよく判るが、おかれている具体的な環境というのは想像し難い。そういったところは映画では一目了然となるのだ。また事故の様子も優れた特撮で描かれている。

 DVDの特典はパラードをはじめとする実際の生存者たちのインタビューが豊富に納められている。当時の映像も挿入され、小説を読んだ者にとっては特に興味深いものになるはずである。

 久々に『生存者』の解説を読んでいると、著者のP・P・リードは美術史家ハーバート・リードの子であるらしい。芸術とは何か、ということに思い悩んでいた頃、ハーバート・リードの書籍を読んだことがあり、これが非常に面白かった憶えがある。

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2005.10.03

モンブラン ノブレス1122

 昔使っていたパイロットのミューレックスが入手目近になると、次はMont Blancが気になった。とりあえず、何というモデルのものだったか調べていると、やはりヤフオクでデッドストックの現物が見つかってしまった。

 1970年代後半から1980年代前半にかけて発売されたモデルのようだ。ノブレス(Noblesse;貴族階級)という普及モデルで、この1122という型番のついたペンに至ってはさらにスチール製ペン先(上位クラスのものは14kで定価は1万円半ば)を持つ最下位にあたるものだったようだ。定価8000円。20年程前の購入当時、学生の身分でおそらくバイト代で買ったはずなのだが、こういうものでなければ、そもそもMont Blancが買えるはずがない。モデルとしても学生あたりの初心者をターゲットにしているはずである。しかし、Mont Blancらしからぬ、すべてスチール製で全く飾り気のないシンプルさは今だに非常に好感を持っている。

 実は今回も入札し、落札してしまった。落札価格は定価を下回る5500円(開始値のまま)。少なくとも10数年ぶりに手にすることは間違いなく、浮き浮きしている。

 Mont Blancはノブレスのシリーズとして、この後、オブリージュを出す。ノブレス オブリージュ(Noblesse Oblige)とは、貴族の義務、つまり、身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があり、「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」ということを意味する。これはフランスのことわざに基づいているらしい。

 このシリーズもすでに絶版になっていて入手が難しいのだが、3万~4万円という価格帯は商品の質としては随分と微妙らしく、Mont Blancファンの中では評判がすこぶる悪く、「絶対、買うな」とまで言われたりする。しかし、個人的には、実に質素なペン軸にちょっと派手めなペン先(14k)がこじんまりと突出している、といった佇まいがどうしようもなく好みだったりする。それにノブレス オブリージュというのはあたしのめざすところでもあるし、オクで見かけるとどうしても複雑な心境になってしまうのである。

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2005.10.02

メザシの茶漬け

 子供を実家に預けているということから、実家に行くことが多くなり、当然、食事をさせてもらうことも頻繁になった。

 先日、何の連絡もなく実家に立ち寄ると飯を食って行けというのでご馳走になった。ただし、その日は外食していたかで特に食事の用意はされず、メザシの茶漬けを出してもらった。

 メザシの茶漬けは好きである。焼いたメザシをまず二匹だけ千切り、飯の上にばら撒く。飯は暖かくても冷たくてもいいが、どちらかというと冷たい方がいいかもしれない。熱いとさっぱり感がなくなってしまう。そして茶をかける。ごく普通の番茶か何か。白湯でもいいが、茶の方がやはりいい。

 それで飯をかき込む。メザシのハラワタの苦みが何ともいえない。固い身が歯の隙間に刺さるが、その堅さもよい。メザシがなくなるとまた千切って飯に乗せる。このあっさり感が最高なのだ。豪華な料理がなくなっても何とも思わないだろうけど、このメザシの茶漬けがなくなると切なくなるに違いない。栄養の問題がないのならメザシの茶漬けだけで生きていくのもいいと思ったりする。メザシの茶漬けを食うととにかく日本人で良かったと思う。

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2005.10.01

Pilot Long Murex(パイロット ミューレックス)

 以前の記事で愛用していた万年筆を紛失してしまった話を書いたけども、その万年筆 パイロット・ミューレックス は絶品になっており、店頭での入手が不可能になってすでに久しかった。

 オークションで検索をしてみるとデッドストック(未販売の死蔵品)が少なからず出品されていると判り、昨日、ついに落札してしまった。ミューレックスの発売は1977年(65年生まれのあたしが小学6年生当時に買ってもらった)で、定価5000円だったが、落札額は8000円。28年前の物価や入手が困難であることを考えるとかなり安く手に入ることになると思う。海外のサイトだが、ここでは$200.00(現レートでは22,600円程)以上で取引されているようだ。

 どのような万年筆なのかというと、次のようなもの。

 通常、万年筆というとペン軸とペン先が別々になっているものだが、この万年筆のシリーズ(MYUシリーズは)ペン軸とペン先が一体になっている。(MYUシリーズに関してはThe Legendary Pilot Murexが詳しいので是非見てください。)非常に個性的なスタイルを持っていて、少なからず魅力があるのだが、その一方で、ペン先はたいてい金とかで作られているものだが、この万年筆に関していうと軸と同じステンレスとなっていて、万年筆としての質としてはどうなのかなという疑問があった。また、ペン先がダメになった場合の修理は可能かどうか。この前に使っていた雑誌の懸賞であたった万年筆は筆圧が高過ぎたためか、ペン先にひびが入ったあげく、割れてしまった。モンブランはペンを机から床に落してしまい、ペン先がそっくり返ってしまった(これは強引に手でそりを直したのだけど。書き味は当然落ちました)。まぁ、そういう心配があったわけだが、いずれの事態にも陥る前に8年間であたしのもとから去っていった。

 ペン先が金でなくステンレスで非常に堅く、個人的には書き易かったように思う。撓[しな]りの大きなペンは使いにくくて仕方ない。何ヵ月かに一回、ペンをバラして洗うのも楽しみだった。紛失した後、間もなく同じものを買い直そうと店頭品を見ていたが、発売当初とまったく同じ外観を保ちながら素材を変更したのか、妙に軽くなってしまっており、その違和感で購入を取り止めたこともあった。今回の落札品はどうなのだろう。非常に気になる。

 メーカーにもストックがないらしく、さらに金型も処分済とのこと。金型からおこすと当時の10倍くらいの価格、つまり5万円くらいになるということで、復刻はまずあり得ないという。

 The Legendary Pilot Murexの最後の方に "The MYU/Murex Extended Family" というコンテンツがある。この写真の右のものも購入した憶えがある。随分小振りの、手帳に添えて使うような万年筆である。定価が1000円前後だったと思うが、小さ過ぎて使いにくいのとペン先が堅過ぎたので、暫くは持ち歩いていたがほとんど使わずじまいに終った。

 週末は金融機関も営業しておらず、週明けてからの支払い、そして現物を手にするのは来週のなかば以降になるのだが、20年ぶりの再会は果たしてどのようなものになるのか楽しみである。

 ミューについてはこちらのサイトもご覧ください。

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