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2005.08.21

貴志祐介『黒い家』

 見たり聞いたり悩んだりの中年ゲーマーさんも薦めていた貴志祐介『黒い家』を読んでみる。


黒い家

貴志 祐介 (著)
文庫: 392 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 角川書店 ; ISBN: 404197902
(1998/12)

 生命保険会社で保全業務についている主人公。保全業務とは契約済の顧客に対するサービス全般のことをいい、保険金の支払も含まれる。新聞でも決して珍しくない保険金目当ての殺人について描かれるのだけども、その殺人者の異常さが段々と明らかになってくる様が描かれる。

 少なからず謎解き的なところがあって、それによって恐怖が増すという作りになっているんだけど、森田芳光によって映画化されたものを先に観てしまっているからそういった面白さが完全に半減。完全に失敗です。だからこの小説は映画化して面白くなるかどうかというとあまり面白くならないような気もする。実際、あんまり面白くなかったし。映画を未見な人で小説を読むかもしれないという人は、絶対に先に小説を読んでおきましょう。その反対をすると二重に後悔する可能性があります。

 とはいえ、業界ものの小説というのはそれなりに面白い。貴志祐介自身、実際に生保会社勤務歴があり、われわれが知らない世界を垣間見ることができるからだ。ディテールが細かいほど面白い。この小説にはそういった面白さもある。特に金が絡む業界にはいろいろある。あたしも医療保険関係にしばらくついていたけど、色んなことを見聞きした。

 後半妙に話の展開が早くなっているのが残念。展開毎の配分をちょっと誤っているようなところも見受けられる。ページ数は多いけども、読んでいて労力は感じない。

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コメント

 まったくそのとおりであります。謎が謎を呼ぶがミステリーの手法ですが、これが結末をしってしまうとな~だということになります。
 大竹しのぶが原作よりもきれい過ぎて、どうも実感がわかないのです。

投稿: 中年ゲーマー | 2005.08.22 16:12

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