テレビ朝日『ザ・スクープ スペシャル 終戦60年特別企画 検証!核兵器の真実 ~それは人体実験だった~』
『ザ・スクープ スペシャル 終戦60年特別企画 検証!核兵器の真実 ~それは人体実験だった~』は1時間半の番組だったが、先日のTBSの3時間番組『ヒロシマ』より遥かに内容の重いものだった。
原水爆実験においてマーシャル諸島の島民の扱い、そして、自国の兵士アトミック・ソルジャーについては少なからず知っていたが、自国の一般市民を対象にしたグリーン・ランという実験については初めて知った。グリーンラン実験については中國新聞のサイトでも紹介されているが、対ソの原水爆開発競争にあたって放射能の生体的影響を知るために、実際に煙突を設置し放射性物質を大量放出したもの。当然、住民には秘密裏であり、事実が発覚した後も、いまだに正式な対策はとられていないようである。
もっとも権力を持つものというと、それは国家である。国家の狂気は手に負えない。ナガサキ以降の被爆者に関しても、間違いなく戦争の被害者と言えよう。国家の戦争に向かう意志というのはどこからくるのだろうか。中には明らかに戦争を回避させたリーダーもいたが、多くはそのまま戦争を選択している。その中には個人的な利益も見え隠れする。
あたしが思うに力はまわりの人間を手助けするためにあるはずなのだが、実際はそうではないらしい。力によってまわりを不幸にすることで、自らも幸福になれるのだろうか。
それにしても鳥越さんの仕事は相変らず良い。
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