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2005.07.02

蔵書票/ささおかあやこ「みつめる夜 1&2」(05)

 ここで紹介したそろり文庫のささおかさんから待ちに待った蔵書票が到着する。

 初めは何の注文もなく蔵書票の作成をお願いしたのだけど、さすがにこれはささおかさんにとって厳しかったようだ。ヒントをくださいと云う依頼があった。あたしも随分、失礼で不躾なことをしたと思う。

 そこであらためて『平凡にはなってしまうのですが、ギリシャ神話で学問と芸術と知恵の神とされている「フクロウ」をテーマにお願いすることにします。ただの鳥としてのフクロウではなく、「知恵の象徴」としてのフクロウということで作っていただけたらと思います。』というお願いをした。

ExLibris
 完成した蔵書票は2枚組みのもの。サイズはお願いした通りの名刺大(91*55mm)で四色刷り。各々15枚ずつ計30枚を作成して頂いた。画像をクリックすると拡大表示されるので是非詳細をご覧ください。

 あたしの依頼(テーマ)に対して、ささおかさんは『ふくろうの光る目の中には、物事を遠くで見守る穏やかな面と鋭く見つめる厳しい面が存在している。夜半、街中に降りてきてはそんな2つの目で世の中を見続けている』というイメージで作成して下さったとのこと。これ以上はないという程上手くイメージを膨らませてもらったと思う。絵画的な才能(技術)はもとより、こういったイマジネーションにかかる能力も非常に大切なものだと実感する。

 非常に穏やかな細かなタッチで、しかも奥行きを感じさせる図柄。正直言ってこんなに素敵な出来なのなら無理をしてでももっと刷っておいてもらえばよかったと思った。石版画の場合は、版が残らないので刷り直しが不可能なのだ。票といっしょに、『石版画のつくりかた』も送って頂きました。けど、あまりに複雑過ぎてよく判らないです。とにかく想像以上に工程が多く、手間がかかるということは一目了然です。

 それにしても、蔵書票を収めるケースも素敵である。上の写真がケースなのだけど、右が票を直接収めている麻布製のケースで、それが更に右の段ボールケースに収められる。可愛いながらも高級感がある。小振りな版画とかを扱う場合には、こういうものをよく使うのだろうか。また蔵書票は直接束ねられず、一枚毎に薄紙が添えられている。こういう風に丁重に収納されると余計に使いにくくなってしまう。

 一枚400円相当と決して安くはない。でも、それ以上に価値のあるものを作ってもらえたと思う。ささおかさんには非常に感謝しています。おそらく、またお願いすると思います。その時もよろしくお願いいたします>ささおかさん



>pんげくん
 ということで、完成したので約束通り贈ります。2枚組みなのに1枚だけというのもつまらんですから、一組2枚で贈呈いたします。送付先をメールして下さい。

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コメント

やった!やった!やった!
ポン男君・・・ありがとう
送り先をメールします♪♪♪

横浜名物を四国にお送りいたしますね★


投稿: pんげ | 2005.07.02 18:44

O-Maruさんこんばんは。
蔵書票、気に入って頂けたようでほっとしました。
HPにこんなにきれいに載せて頂いて感謝しています。
是非そろり文庫の方にも掲載したいのですが、ご承諾頂けますでしょうか?
石版画の行程は実際は全く複雑ではないのですが、描いてみると大げさになってしまいます。(^0^;)
たとう(ケース)はとにかく何でも自分でつくる私の石版画の師匠に作り方を教わりました。幅を変えればいろいろな大きさの版画が収納できるので気に入っています。

投稿: ささおかあやこ | 2005.07.02 18:47

>pんげくん
名刺2枚の入る額縁を買って、スタンバっておいてね。

>ささおかさん
 本当はメールでちゃんとお礼しないといけないんですが、ささおかさんも記事を読んでくださったようだし、端折らせて頂きます。到着してから早速、美術関係の書籍に貼らせて頂きました。すでに10数枚使ってしまって、ありゃりゃです。30枚なんてあっという間ですね。

 そろり文庫での掲載は是非お願いします。ささおかさんのライブラリのひとつとして加えてもらえるのは光栄です。

 それにしても、たとうというのがよく判りませんでした。いろいろ調べてみたんですが、着物とかを収納するたとうがみ(畳紙)の「たとう」のことなんでしょうか。厚手の和紙で包み込むというヤツらしいですけど。
>>石版画の師匠に作り方を教わりました。
ということですけど、あれってもしかして手作りなんですか? どこから手作りしているんでしょう。てっきり既製品があって、そういうのを購入して使っていると思っていました。

投稿: O-Maru | 2005.07.02 20:36

O-Maru さん、HP掲載のご快諾ありがとうございます。近日中に更新いたします。
たとうは仰るようにたとう紙のたとうだと思います。版画を包んで収納するのでそう呼ぶのではないでしょうか。そのたとうは全く手作りです。芯の厚紙に製本用の布を貼っています。作れるものは買わずに作るがモット
ーです(笑)

投稿: ささおかあやこ | 2005.07.02 23:13

 HPの更新、楽しみにしています。

 たとうはすべて手作りなんですか。凄いですねぇ。例えば、『石版画 蔵書票』とかってプレートがつけられているんですが、あれって、凹みがあってそこに貼り付けられていますよね。あの凹みとかはどのように作るんですか? 製本用の麻布とかも売っているんですねぇ。ほほう。いやはや、びっくりすることばっかりです。
 それにしても多色刷でこんなに小さくなると版を作る際の位置あわせが難しくありませんか。下絵の段階ですでにレイヤーを分けて描くとか。

投稿: O-Maru | 2005.07.03 10:46

こんばんは。大雨本当に大変ですね。お気をつけ下さい。
蔵書票、早速HPの方に掲載させて頂きました。
たとうの凹みは厚紙に切り込みを入れ紙の一層をはがし、布をはる際にヘラとアイロンで凹みに押し込むとああいう形にでき上がります。(わかりにくいですね・
・)製本用の布はハンズや伊東屋で手に入ります。
下絵も色決めもわりとアバウトです(笑)
ただ位置だけはずれないように紙の真ん中と石に印を付け合わせて刷っています。


投稿: ささおかあやこ | 2005.07.03 17:48

 HP拝見させて頂きました。いい感じですね。中でも刷り数が少ないのがちょっと気になるかなぁ...(^^;)

 凹みの作り方というのは根本的な方法だったんですね。まぁ、特殊なやり方も特にはないですよねぇ。ハンズとか伊東屋とかというお店は地方にはないんです。特にハンズは確か政令指定都市にしかつくらない方針だったはずだし。田舎も悪くはないんですが、こういうところが不便ですね。

 版の作成についてアバウトなんておっしゃってますが、玄人のアバウトは素人の死ぬ気以上ですからねぇ。技術が身についているから、そんなには気にしていない。尋ねたあたしがアホでした(^^;)

 そうそう、たとうに使っている紙ってどんな紙なんですか? 『ANATOMIA REFORMATA』復刻本がこんな紙を使ってたんです。

投稿: O-Maru | 2005.07.03 19:01

ありがとうございます。
実際刷る枚数はご注文頂いた数よりプラス10枚ぐらい余分に刷っています。刷りはじめの1.2枚は版の調子が出にくいのと、多色刷だとやはり多少ずれることもあるので。もちろん刷り良かったものをお送りしています。
たとうに使用している紙は残念ながら(^0^;)、復刻本の高級紙と違って画材屋さんで手に入るベージュのキャンソン紙を使用しています。それにしても復刻本のお値段が気になります。すごくお買い得なのでは。驚きです!

投稿: ささおかあやこ | 2005.07.03 23:40

 材質云々というのはたぶん野暮なんでしょうね。雰囲気にあったものが用いられていれば、それが一番という気もしますしね。
 お得というのは使い道が大いにあってこそいうものであって、不必要であれば、一般的に安くってもタダでない分高くなる。実はどうしようかと悩んでいたりします(苦笑)

投稿: O-Maru | 2005.07.04 22:13

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