ブログと掲示板
ブログを始めてようやく2ヶ月弱になる。ブログをする前から想像していたブログのデメリットはまんまで、思わぬメリットがあったかというとそれも特にはなかった、というのが実情である。
全くなかったというと嘘になる。クーロンズ・ゲート-九龍風水傅-という記事を何も考えずにここにTBしたのだが、このブログはクーロンズ・ゲートのディレクターの木村央志さんのものだった。TBしたことにより木村さんからコメントを頂いた。こういう思わぬ巡り合わせは今まで経験がなかった。 |
95年から@niftyのフォーラム(会議室)をはじめ、フォーラムが衰退し始めてからは3年程は2ちゃんねるを利用している。何れにせよ、掲示板と引っくるめて称されるものをメインに使っていた。ここでいう使うとは他人の発言を読み、また自分も発言をするということである。
掲示板はいろいろあるけども、この2つに関しては特筆すべきものがあった。専用ブラウジングソフトを使えば一覧性が著しく向上し、またレスをつける等の参加もし易くなるという点である。発言が個別のタイトルだけ表示され、内容を見るためにクリックして先に進み、更に続く発言を見るためには戻って...などというシステムを持つ掲示板も見られるが、とにかく使い勝手が悪く「見るな」と言われているような気分になり、実際に活用したことはない。そして、少なくとも千から万単位の莫大な数の利用者がいるという事である。
一覧性の良さ、及び、膨大な数の参加者によって何がもたらされるのかというと情報の自動収集である。参加している個々の人間が断片的な情報しかもっていない場合でも、それが蓄積することによって有益なものとなる。
ブログの性格は通常のホームページを記事単位で断片化し、それをTBによってリンクさせることにより、内容を発展させるものである。発展はコメントによっても行われるが、これはローカルであり一時的である。ブログの記事は掲示板と比べると基本は独立したものであり、集約がなされていないため、検索サイト等によっての発見が必要不可欠となる。あるライターの書く内容に惚れ込んでそのブログを定期的に閲覧するというスタイルをとる場合もあるが、何かの情報を仕入れたい場合は不特定のブログを検索によりさ迷う結果となる。
HOTWIREDではこれまで幾度となく、ブログの利便性がしきりに強調されていたが、実際にはどうなのだろうかと思う。HOTWIREDはアメリカ発のウェッブ記事であり、日本独自のものではない。アメリカで掲示板が発達したかというとそういう印象もないし、むしろ、韓国とか中国の方が発展しているような感じである。国民性というのも無視できない要素だと思う。
WIREDは『ワイアード 日本語版』として同朋舎から月刊誌として出版されていたことがある。創刊号は95年1月、最終号は98年11月と通巻45号で終焉を向かえたが、デジタル世代を読み解くという内容、そして紙面デザインは斬新だった。創刊号から最終号までリアルタイムで愛読させてもらった雑誌である。ちなみに現在のサイトの運営は雑誌版とは運営者も編集者も異なっている。 |
ネット人口が増えるにつれ、そのスタイルが変遷するのは当然であるが、ブログが言われているほど優れているとは思えない。まぁ、日記サイトを持つのなら今までのものより、TB受付け可能なブログ形式の方がよいだろうというレベルである。
かく言う自分がどうしてブログをしているのかという事なのだが、本来はフォーラム形式の掲示板がよいと思いつつも2ちゃんねるでは長文が嫌われ、さわりのみが必要とされるため、文章化というものはものごとを消化するに必要不可欠なものであるし、TBやらコメントという微かな発展を期待しつつ、日々、第三者によって読まれているのか読まれていないのか判らない駄文を吐き出しているという訳である。
ちなみにこのブログのカウンターを主にのばしているのはウェッブ検索によりここに辿り着いたものであり、しかも90%強を占めている。果たして、彼らにとって有用な情報はあったのだろうか?
| 固定リンク
「ウェブログ・ココログ関連」カテゴリの記事
- 840,000番目のお客様は...(2014.05.10)
- 820,000番目のお客様は...(2014.02.21)
- 810,000番目のお客様は...(2014.01.15)
- ブログのこと(2013.12.15)
- 800,000番目のお客様は...(2013.12.06)
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 再びLINE狙われる(2014.08.21)
- LINEアカウントが乗っ取られる(2014.08.05)
- 使えないシステム(2014.01.30)
- そろそろ新しいPCが欲しい(2014.01.28)
- 大雨の報せ(2014.01.25)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 電子書籍は苦手(2015.04.27)
- 訃報 渡辺 淳一(2014.05.05)
- 本日入荷の積ん読素材-「つげ義春の温泉」(2014.02.04)
- 本日入荷の積ん読素材-「日本の民家一九五五年」「独裁者のためのハンドブック」(2014.01.21)
- 最近入荷の積ん読素材「家族喰い―尼崎連続変死事件の真相」(2014.01.14)
「道具」カテゴリの記事
- 時計の歩度調整をする(2014.11.10)
- LEICA MONOVID 8X20(2014.04.21)
- BLUEDOT 7型ポータブルDVDプレーヤー
CPRM対応スリムモデル BDP-1726(2010.01.28) - Garmin ガーミンの馬鹿(2010.01.23)
- リアルドライビングゲーム(2010.01.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント