自費出版
学生時代はどっぷりと映研に浸っていたのだけど、その後輩の女の子に文学を志していた子がいて、仲間うちの映画の脚本とかもいくつか書いてた。べっぴんさんでもあったので、映画撮影では役者もしていた。さらに薬師丸ひろ子主演の『ダウンタウン・ヒーローズ』では、エキストラ出演だったはずが、台詞なんかもしっかり与えられ、本人曰く、「役者にはなれない」 あたしも脚本を書いてて、その子に「こんな(台詞の)言い回しは普通しません」なんて、真っ向から言われて少なからず衝突したこともあった。
7年ほど前に彼女は自費出版をした。200ページ弱のハードカバーで定価1700円。とあるサイトにその経緯があり、500冊作って250冊を出版社に販売委託、250冊が手持ちという塩梅だったらしい。この手持ちのうち一冊はしっかり謹呈して頂きました。一年後に出版社委託分の販売残りが返送されたそうだけど、それがダンボール3箱分の160冊。手持ちも30冊余っていて、190冊を目の前に困ったので、ご希望の方には謹呈します。というのが、6年前に更新されたサイトで知り得る最新の情報。ちなみにその本、今でもアマゾンで購入することが可能です。
@niftyでココログ出版という自費出版サービスが始ったようだけど、かなり高めに費用が設定されていますね。初めから最小限の冊数で発注するというスタイルなんでしょうね。
昔は自分の文章が活字になることに憧れたことがあったものだけど、まずワープロができて簡単に活字化されることによって、活字になることの有り難味が随分減ったような気がする。大学に入り立ての頃、友人がカシオの単漢字変換・液晶一行表示という原始的なワープロを買ったのを触って、そりゃもう感動したもんです。(もっとも家では母親がタイプ・写植屋をしてて、活字なんて腐るほど見てたんだけど、そいつは手軽じゃなかった)
今の状況なんて20年前には想像もつかなかったな。
ちなみに先の女の子は、誕生日に花を初めて贈ったという子。20本の薔薇の花束は決して安くはなかったよ。ただ、意中の子でないのにそんなことをした自分が今でも意味不明(苦笑)
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