パラフィン紙(グラシン紙)
先日購入した奈良原一高『人間の土地』は、通常のカバーの上にパラフィン紙(グラシン紙)によるカバーもなされていた。古書店の仕業である。
パラフィン紙というと一昔前の岩波文庫が紙カバーでなくって、これを使用しており、特徴的だった。あと、みすず書房の本も紙カバーのうえにパラフィン紙がかけられていることが多かったように思う。
ここ一ヶ月は写真集の類を多く購入したのだけども、この写真集というのが大判が多く扱いが面倒である。とにかく膝上において眺めていたりするとカバーの端が捲れてしまったり、普通に本棚に入れているだけでも日に焼けて色が変ってしまっていたりする。ごく普通の書籍なら気にしないところだが、さすがに写真集云うだけあって、見た目も気になってしまうのである。
ということで、いまさら手遅れなものも多々あるのだけども、BOOKばざーるweb店でさっそくグラシン紙(パラフィン紙)を仕入れてみた。
パラフィン紙を探していたのだけど、グラシン紙しか見つからなかったというのが、実際の所だけども、パラフィン紙とグラシン紙との違いというのは、グラシン紙にパラフィン(蝋)を染み込ませたものがパラフィン紙という事らしい。パラフィン紙は蝋ということで、防湿とかに長けているらしいけど、書物ではとにかく汚れ難い、焼け難いといのが第一だから、グラシン紙でも十分であるように思う。
注文はとりあえず50枚。すべての書籍にカバーするつもりはなく、写真集をはじめとする特に保存状態に注意を払わないといけないのは数十冊なので、おそらく、この先、10年くらいは使えそう。グラシン判倍(762mm×1016mm)原紙は新聞紙2枚分のひと回り小さいくらいの大きさで、A4版なら4枚、B4判なら2枚という感じでとれる。
カバをーして書籍を保護し易くなったのはいいんだけど、根本的な問題が... 今回は何も考えずに五月雨式に買ったので、保管スペースが全くない状態。本棚の一段分の半分は十分に必要なのに隙きはまったくなく、床に平積み。実はすでに廃刊になった岩波の月刊誌『よむ』の創刊号から最終号までの40冊を古書店に取り置きしてもらっていたりしてるし(キャンセルすべきかなぁ...)、本格的な書庫が欲しくて仕方ない。
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