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2005.04.24

こうの史代/やわらかな空気

 鬼海弘雄の『PERSONA』を紀伊國屋に発注するにあたって、一緒に注文したのがこうの史代『ひっぴら帳(ノート)1』。紀伊國屋の場合、1万円を超えると送料・代引手数料が無料になると云うことで、調整のために同時に購入をした。


ぴっぴら帳 1

こうの 史代 (著)
コミック: 120 p
出版社: 双葉社 ; ISBN: 4575937002
(2000/07)


 こうの史代というと昨年秋に出した『夕凪の街 桜の国』がかなりヒットしたようで、某掲示板で評判を聞きつけ、出版の1ヶ月後くらいには読んでいた。


夕凪の街 桜の国

こうの 史代 (著)
単行本: 103 p ; サイズ(cm): 21
出版社: 双葉社 ; ISBN: 4575297445
(2004/10)


 読んでいない人もいると思うから詳細は書かないけども、重たくもあり爽やかでもある作品である。非常にテーマ性を持った作品なのだが、そのテーマについての最終判断はすべて読者に委ねているようなつくりでもある。癖のない作品だから、読み直すたびに新しい発見、つまり、自分のなかの解釈なりの変化を見い出すことができると思う。

 『夕凪の街 桜の国』については映画化されるという話がすでに出ているらしいが、どうなのかなぁ。個人的には期待しない。たぶんこの本を読むとその気持ちがよく判ると思う。

 中編『夕凪の街 桜の国』を読んでから、4コマ漫画の『ぴっぴら帳』を読むことになったのだけど、空気の柔らかいとらえ方が非常に心地よい。真剣になるでもなく、斜に構えるのでもない。とにかく、ほんわりとした持ち味。『夕凪の街 桜の国』が更なる奥行きを持つことができたのは、テーマの重たさとこの雰囲気の絶妙なバランスのうえに立っているからに違いない。

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