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2005.03.15

アトミック・カフェ/国家の狂気

 20年ほど前の日本初公開の頃から気になっていたのだけど、やっとDVDになって見ることができた。40-50年代のアメリカの政府広告・ニュースフィルムをナレーション等を加えることなく、編集するだけで、作品に仕立て上げている。
 


アトミック・カフェ

監督 ケヴィン・ラファティ、ジェーン・ローダー、ピアース・ラファティ
製作年度 1982年
製作国・地域 アメリカ
時間 87分
竹書房 - ASIN: B00069LUL8

 反共の嵐が吹き荒れ、誰もが核を持つべきだと主張し、牧師までもインタビューで声高だかに訴える。もし、ソビエトが核攻撃をしかけてきて「ピカッと来たら、伏せて、隠れろ!」とアニメのカメのバート君は甲羅に隠れ、それに習って、子供が町角の色んなシチュエーションで訓練してみせる。

 100 suns でもかなり見られるが、きのこ雲と兵士のセット。核攻撃をしかけて敵地を撹乱した後に、攻め入るという訓練に際して、「熱線、爆風、放射能に注意しろ。放射能は胸につけるバッチで危険かどうか判断できるから、中でも一番心配する必要はない」と指揮官は兵士に説明する。塹壕で核爆発するのを待ち、その爆風を受けた後、困惑気味にきのこ雲を眺め上げながらもグランドゼロに向かって歩み始める数多くの兵士。

 持てるものの謙遜のなさ。これほど、救いようのないものはない。

 ちなみに、この作品の後にマイムル・ムーアにドキュメンタリの作り方を教える監督のケヴィン・ラファティは、ブッシュアメリカ大統領の従兄弟でもある。

 というあたしはホリエモンが嫌いです。生理的に、に近いかもしれません。

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